資産デザイン研究所で提供するサービス「パーソナル・コンサルティング」にいらっしゃる方は、年齢も性別も様々ですが、最近相談のテーマで増えているのが、「起業」です。
起業といっても、新しいビジネスを立ち上げ将来的にIPO(株式公開)して、ビリオネアになりたいといった大きなスケールではなく、SOHOのようなスタイルで、自分のやりたいことを自分のペースで始めてみたいというニーズです。
大企業に勤めている安定した仕事をしている人でも、自分のやっている仕事が本当にこのままで良いのかと思う人は多いようです。会社のために仕事をするのではなく、本当にやりたい仕事を自分でやって、それが社会の役に立つようなものにしたい。そんな欲求は、仕事をしている人であれば、誰もが一度は考えることです。
自分で仕事を始めることには、実はたくさんのメリットがあります。
<自分で仕事をするメリット>
自分がやりたい仕事を選択することができる
毎日の時間配分を自分の裁量で決められる
定年がなく、自分で引退時期を決められる
一言で言ってしまえば、何でも自分で決められる人生になるということです。逆に言えば、自分で決められない人には向かない仕事のスタイルとも言えますが……。
一方で、自分で仕事をすることには、リスクもたくさんあります。
<自分で仕事をするリスク>
必要としている収入が得られないリスクがある
仕事が減ると、仕事を選択できなくなってしまい、逆に不自由になるリスクがある
福利厚生など、バックアップの仕組みも自己責任
自由に自分の好きなことをやりたいと思って、自分で仕事を始めても、仕事が選べなければ結局は依頼された仕事を受けるしかなくなってしまう訳ですから、本当にやりたい仕事をやっていることにはなりません。
また、組織に所属している時に比べれば、不安定な状態で毎日を過ごすことになるのは、覚悟しなければなりません。
しかし、会社で仕事をしているのと、自分で仕事をしているのは、長い目で見ると、実は会社の方が不安定なのではないかと思ったりします。
組織に所属することは一見安定しているように見えますが、大企業であっても環境の変化によって、わずか数年で超優良企業が経営不振に陥ったりします。そんな組織の中でしか通用しない仕事をしていると、そこから外れた瞬間、自分の存在価値を失ってしまう危険があります。
自分で仕事をすれば、自分自身のスキルがあれば、ずっと仕事を続けていくことができます。また、独立するために必要な初期コストも大きく低下しました。小さくスタートアップするのであれば、100万円以下でビジネスを立ち上げることは可能です。うまくいかなくても、致命傷になることはありません。
であれば、自分で仕事をしてみたいと思っている人がチャレンジすることを躊躇する理由はあまりないように思えます。失うものがほとんどないからです。しっかりと準備をして、タイミングを逃さず本気でやってみて、ダメだったらもう一度どうするか考え直せば良いのです。
リスクとリターンを考えた時、リスクを取る価値がある。としても、むやみにリスクを取るのではなく、そこには戦略が必要です。そのために必要なアドバイスとサポートを、本気でさせていただきます。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2013年6月17日の記事を転載させていただきました。
オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。