正確に言うと「カワイイ」と「LINE」しか海を越えられなかった・・・なのですが、海外でも流行した日本製アプリの話です。
「LINE」は全世界で普及していますが、その他の日本製アプリで流行したものには、何があるでしょうか。私が思いだすのは、アジアを中心に1000万近いダウンロード数となっているカワイイ系カメラアプリや、アイコンカスタマーサービスの「CocoPPa」です。いずれもカワイイがテーマとなっています。
そしてこれらのアプリの特徴は、海外で積極的にプロモーションをしたわけではなく、口コミのみで広まったということです。よく口コミという言葉を聞きますが、世の中で口コミと言われる現象のほとんどは、口コミではなくて声の大きなインフルエンサーの発言が広まっただけのことが多いです。(こちら参照http://toriaezutori.com/marketing/148.html)
インターネットのネットワークにしろ人間のネットワークにしろ、ネットワークというのはたくさんのノードと繋がっているハブが真ん中にあり、ハブが何かを発信すると一気に末端まで伝わるのです。(ツイッターで友達数が100万人を超える芸能人がツイートすれば100万人にリーチしますが、友達数50人の女子高生が発言しても50人にしかリーチしないように。)
つまり、ハブの発信による情報の伝達は、どちらかというとマスマーケティングに近く、構造としてはTVCMを流しているようなものです。対して、本当の口コミとは「口コミが連鎖して起こる」ことです。
友達数50人の女子構成が「これ良いよ」とツイートします。すると、その50人の友達の何人かが「これ良いよ」とツイートし、さらにその先の友達も同じようにツイートする。
インフルエンサーではない一般人が発信した情報が波及するには、1度だけではなくて口コミの連鎖が起こることが条件なのです。
ということは、その情報やコンテンツは、特定のクラスタに感情を喚起しやすいものか、あるいは万人が理解できる分かりやすいものである必要があります。理解しづらい情報である場合は、口コミの連鎖がどこかで止まってしまうからです。
これを式にすると、
(特定クラスタの感情を喚起するか)×(特定クラスタは口コミを行うか)×(情報の難易度が易しい)
になります。
情報の難易度係数 でいうと、前提知識を必要としないものが有利で、かつテキストよりは写真の方が難易度が低くなります。つまり、Facebookで感動したらシェアとか、笑ったらシェアとか書いて共有されている写真等です。
例えば「天空の城ラピュタ」のバルスだと、こんな感じになります。
(特定クラスタの感情を喚起するか=割と万人)×(特定クラスタは口コミを行うか=普通)×(情報の難易度係数=非常に易しい)
そして、女子のカワイイ系コンテンツは以下のようになり、非常に口コミ効果が高いことが分かります。それゆえ、海を超えて自然発生的な口コミで一気に爆発したのです。
(特定クラスタの感情を喚起するか=若い女子)×(特定クラスタは口コミを行うか=最も口コミが起こる)×(非常に易しい=写真、イラストなどの見た目で理解できる)
ということで、他にこの公式に当てはまるものはあるのかなーと考えているのですが、どなたか発見した!という方がいらっしゃったら是非教えてください。
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