「好き」なことをやっている人の目は輝いています。昨日行った秋田の山荘「侘桜」のオーナー高橋さんは、レゲエと地元の歴史の話になると、能弁になり生き生きと魅力について語り始めました。そして、その「歴史」を自分の仕事にして、成功しているのです。
「好き」なことをやっている人にはかないません。「インデックスブロガー」と言われる投資信託を研究し、ブログにアップすることが大好きな人たちがいます。以前、オフ会でご一緒したことが何度かありますが、お酒を飲みながら投資信託の信託報酬について嬉々として語っている。彼らの圧倒的な金融知識は、仕事としてやっている証券会社のプロよりも深く、プロがブログを参考にするという状況まで生み出しています。
「好き」な人は、仕事でやっている人には負けないのです。飽きることなく対象を極めていくことが喜びになっているからです。
自分の仕事を選ぶ時、人気がある仕事や収入が多い仕事を選ぶ人がいます。しかし、本当に好きでもないのに、世の中の流れや金銭的な理由で決めてしまうと、「好き」でやっている人には勝てません。労働時間も、収入も関係なく、仕事を仕事を思わずやっている人の方が圧倒的なパフォーマンスを出すからです。
だとすれば、自分も「好き」を見つけて、それを仕事にできないかを考えるという視点を持つべきではないでしょうか。
Facebookの創業者は、女の子が大好きで、可愛い女の子と出会いを増やす方法を必死に考えているうちに、サービスを考え出したと言います。「好き」なことだから、徹夜でサイトを作っていても仕事とは思わず、究極に到達することができたのだと思います。
そう考えると「好き」なものは、決して高尚なものや、ビジネスに直結しないものでも良いことがわかります。お酒、車、女、ギャンブル……世の中では悪いものとされるものでも、そこにビジネスが存在します。いや、むしろそのような分野こそ、多くの人間の欲望やニーズがあるともいえるのです。
「好き」を見つけてそれを仕事にする時に問題なのは、自分が何を本当に「好き」なのかわかっていない人が多いことです。世の中の流行や横並び意識が本当の自分を見えにくくしているからです。
自分が本当に好きなことは何か? 1日やっていても飽きないこと、いつも考えていること、酔っぱらうと話をすること……そんな自分の「好き」をまず見つける。それを、どうやったらビジネスにできるかを考えてみる。
簡単に実現できるとは思いませんが、そんな視点で仕事を見つけている人は、毎日生き生きと仕事に向かっています。休みがなくても、趣味と仕事が合体したような状態なので、まったく気にならないのです。
自分の好きなことは何か? そして、それを仕事にできないのはナゼか?
2つの質問を問いかけてみてください。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2013年10月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。