先日、中国の国内ニュースを見ていると、海外旅行客の動向ということで、『日本から香港へ買い物客が、旅先変更』という記事が出ていた。
今年 に入り、日本は、中国人観光客のビザ取得の緩和を進めて来たが、今回の発生した尖閣諸島の漁船衝突問題がきっかけに、中国人観光客の日本旅行が激減しているということである。逆に、中国大陸からの観光客は、香港へ行く人が、急増しており、非常ににぎわっている。その理由は、日中間の政治的問題以外にも、理由があると書いていた。
日本の円高ということも理由に上げられていた。人民元は、ドルを基軸通貨にしているので、ドル安になれば、人民元安にもなる。
今の空前の円高は、中国人観光客にとっても、買い物メリットがなくなっているようである。逆に人民元に対して、じりじり、香港ドル安になっている現状がある。
人民元と香港ドルの為替比率は、人民元:香港ドル=100:85 まで、香港ドル安が進んでいる。
中国本土から見れば、香港ドルに対して続いている人民元高の結果、日本に買い物に行くよりも、香港に買い物に行く方が、メリットがあるということである。
政治的情勢、円高の結果、しばらくは、中国人観光客を日本に呼び込むのは、難しい状況が続くのではないだろうか。
※ 写真は、本日 香港島のショッピング街で撮影しました。