電子書籍に積極的な出版社はどう考えているか

山田 肇

情報通信政策フォーラムでは、今日、この秋三回目のセミナーを開く。ポット出版の沢辺代表にお話を伺うことになっている。

沢辺氏はレジュメを使うのだが、「ポット出版は電子書籍端末のフォーマットとしてなぜ.bookを選んだのか」という疑問に対して、「電子書籍アプリはイヤだった」「.book/XMDF/ePub/AZW、すべて「タグ付きテキスト」をバイナリーデータにしたもの(であまり差はない)」「.book(HTMLに近い)のデータを社内で作ることができて、保存しておければ、XMDF(XMLに近い)/ePub(XHTMLに近い)への置換は比較的簡単だと判断(した)」「DTPを請け負う印刷所と、データの所有をめぐる争いもなくなる」「DRMをかけるなら、たとえEPUBといえども読者にとって汎用ではないと思う」といった興味深い記述があった。

今日のセミナーでの沢辺代表の講演は、午後6時半からUstreamで中継するのでご覧いただきたい。

山田肇 - 東洋大学