日本マイクロソフトもFacebookページを活用 - @ogawakazuhiro

震災から3週間。
ソーシャルメディアマーケティングにおける、さまざまな業界での試行が再開されています。

日本マイクロソフトが4月4日から公開を開始した事例をここで紹介したいと思います。

・イベント名称:MIX11
・会期:2011年4月12日(火)~14日(木)
・場所:米国・ラスベガス
・国内向け公式サイト:http://www.visitmix.jp/

このMIX11というイベントは、「The future of Web ―Webの未来をフロントエンドから取り上げるカンファレンス」であり、「マイクロソフトコーポレーション(米国本社)が、毎年春に米国・ラスベガスで開催」しているものです。
マイクロソフトが主導するさまざまなインターネットテクノロジー、例えばSilverlight、Internet Explorer、WindowsPhone、ASP.NETなどの展望や、HTML5やCSS3などの次世代Webの標準技術への対応状況などが発表される場です。

AppleにおけるWWDCのマイクロソフト版といえば分かりやすいかもしれません。


このMIX11においては、Facebook(Facebookページ)やTwitter(#mixjpn)、およびYouTubeを用いた、ソーシャルメディアマーケティングによる認知度向上策が施されています。
僕は複数のソーシャルメディアを、その特質に合わせて組み合わせてトラフィック誘導を図る用法をソーシャルメディアミックスと呼んでいますが、偶然にもこのマイクロソフトのMIX(ミックス)というイベントでも、そのよい事例が公開されているわけです。

米国におけるソーシャルメディアマーケティングとはイコール Facebookマーケティングです。(宣伝ですが^^ 僕は今月末にオガワカズヒロ名義で、そのままズバリ「Facebookマーケティング」というタイトルの新刊をソフトバンククリエイティブよりリリースします)

オバマ大統領は2008年の大統領選挙戦にて、芸術的なソーシャルメディアマーケティングを行い、見事圧倒的不利を覆して当選してみせましたが、このときも実はTwitterではなくFacebookが中心的な役割を果たしていました。オバマ選挙チームは2012年の再選を目指して再始動しており、今後大きな注目を集めるところです。
米国大統領選挙とは、車のレースにおけるF1のようなもので、世界最高峰のテクノロジーと戦略が用いられます。そこで結果を出したツールや戦略、戦術はブレイクダウンされて、今度は民間のさまざまな企業にマーケティング技術として採用されていきます。

今回紹介したMIX11の場合は、本国の英語サイト以上にソーシャルメディアフレンドリーな構造になっており、日本マイクロソフトの思い入れと意気込みを感じることができます。
こうした最新ツールが先進的な政治家やグローバルなナショナルクライアントの手によって、実際に用いられ、成果を示していくことで、日本国内においても その効能に対する疑念や不信が払拭されて、ソーシャルメディアは、従来のマスメディアに劣らない、もしくは併用する価値のある、優れたマーケティング技術およびツールであると強く印象づけられていくことと思います。

(小川浩 | modiphi.com