食べログを始めて気付いたこと - 青山 永

アゴラ編集部

仕事柄、公私問わず外食をすることが多く、だいたい毎日1~2軒は飲食店を利用しています。以前はそこで入手した情報などを、FileMakerやExcelを使って管理していました。あと、デジカメで撮った写真も分類をしてましたね。いま思うと結構面倒なことをしていたものです。 
 
しかし最近は、iPhoneをベースにして、Twitter、Twitpic、Facebookなどを利用し、リアルタイムかつ適当に情報を整理しています。これにiPhotoやiCloudそれにEvernoteを加えて、ほぼ完成した感じになっています。ただ、一軒一軒のお店について色々と思いついたことや細かい評価など、ある程度の情報量をどこかにまとめておく必要が残ります。


そこで「食べログ」をデータベース代わりに使ってみることにしました。この場合「公開される」というおまけがついてくるのですが、 いったいそれがどうなるのかも興味深いところです。
 
さて、この「食べログ」をやってみて思ったのですが、店舗をある程度「数値」で評価しようとした場合、総合評価は「足し算」ではなく「掛け算」なんだなということです。多くの方々が言うように、お店の評価は業界的にいうQSCA、つまり品質、サービス、衛生、雰囲気の総合的なバランスだと思います。
 
このバランスというのが重要で、それぞれの個別の評価が足し算されていくのではなく、掛け算になっていくので、全てを底上げしていかなくてはなりません。例えば、どんなにお料理が良くて、雰囲気が良くても、サービスが0点ならば総合評価は0点になってしまうのが飲食店なのです。
 
食べログに当てはめると、「料理・味」「サービス」「雰囲気」「コストパフォーマンス」「酒・ドリンク」という個別の項目を★の数0~5個(0.5刻み)で評価した上で、総合評価を下すのですが、「(料理・味+サービス+雰囲気+CP+酒・ドリンク)を5で除す」のではなく、「(料理・味×サービス×雰囲気×CP×酒・ドリンク)の5乗根」を求めることで総合評価のスコアが算出されるということです。
 
お料理はすごい美味しかった、サービスも良くてピッタリのワインも奨めてくれる、でもお会計したら「この値段かよ」ということでコストパフォーマンスが0点、すると総合評価は0点で、つまり「もう2度と行かない」。。。。なんだかとてもよく聞く話しだと思います。
 
1つでも悪いスコアがついてしまうと総合点は大きく下がってしまう。レストランビジネスって本当に辛いビジネスですね。 
(青山 永 株式会社齊藤三希子事務所 代表取締役)