中国ビジネスで言う『人に対する優先順位』

小谷 まなぶ

 私は、上海に来て今年で15年になる。中国でビジネスをしてみたいと思って、日本の大学を出てから、上海の大学に留学した。中国人とのかかわりは、日本の学生時代からであるので、もう20年近く経つ。中国ビジネスをしていて、特に感じることは、中国人のビジネスの発想という点である。中国人のビジネスマンと多く関わったが、『ビジネスに中国的思想』というものを感じるときがある。


 それは、『言葉巧みに、相手に大きな話をする。そして、相手が、投資したくなるような環境の話をする。その後、投資を引き出し、そのビジネスに一部加担して、自分も利益を得れるようにビジネスモデルを組み上げる。』
 中国人は、イメージ的には投資好きの国民のように感じるが、実は、金持ちほど、自分のお金を投資するのを嫌がる。投資の元手になるお金は、国のお金や、また、銀行、もしくは、第三者の投資者(外国人含む)などから、資金を引き出そうとするのである。
 如何に、自己資金以外の部分から資金を調達しようとするのである。日本企業で、中国に進出して、中国人投資家から投資の話を持ちかけられ、共同でなにかやってみようと声をかけられ、投資した企業が多くある。中国の合弁先の販売網や、人脈に期待して、中国に投資して、実は、おもうような結果がでなかった企業が多くあるのも事実である。
 中国人のビジネスの考え方に、ビジネスの相手からは、利益を得たいが、相手を直接儲けさせることを考えていないということが言える。
 これは、すべての意見ではないが、日本人の起業家が、中国人の強力な友人が居るので、彼の力の助けを得て、市場開拓してみたい。中国で利益の上がる仕事してみたいとおもって、中国に投資しても、ほとんどが失敗している。理由は、中国人の考え方には、以下のような考え方があるからである。
1、一番大切な存在は、家族。
2、二番目に大切な存在は、親族。(親戚)
3、三番目に大切な存在は、昔からの親友(中国人)
4、四番目に大切な存在は、外の友達(外国人)

 ですから、我々、外国人が、中国に来て中国人の友人を頼ってビジネスをしても、中国人から儲けさせてもらえるチャンスが少ないのは、中国人から見た外国人に対する意識の距離が影響している。
 私の知っている中国人の多くは、家族のことになれば、必死に助ける。血縁関係の大切さをよく感じる。中国ビジネスする上で、外国人は、中国人に仕事を発注するという立場で、相手に利を与える(仕事)という立場で、仕事を発注し、その労働力を利用させていただき、その上で、利益を得るビジネスをすることでは、優位にビジネスが進むが、中国人の力により市場開拓や、利益をもたらしてもらえるようなビジネスを考案しても、思うようにビジネスができない現実がある。それは、人を見る順番が影響している。

■小谷まなぶの中国ビジネス奮闘記(オフィシャルブログ)