米国中央銀行FRBのFOMC後の声明文で、いわゆるoperation twistをすることを表明。
これはマーケットの事前の予想通り。
しかし、株価は暴落、ドルは急騰。
マーケット関係者のコメントは、予想外の政策を期待していた向きが失望し、材料出尽くしとなって、大きく下落しました、と。
予想通りで、予想外の期待が期待はずれに終わり、予想外に暴落。
面白い。
金融市場では論理が通じないのか、市場関係者は論理学の授業を受けたほうがいいのか。
そうではない。
彼らは真実を語っていないのだ。
予想外のことがある、という期待を予想させ、それを常識化し、市場価格に織り込ませ、予想通りその蜃気楼が消えたところで、売り浴びせる。
まさに予想通りの展開なのだ。
市場は、マクロ経済状況や金利などのいわゆるファンダメンタルズとは無関係なのは当然だ。
市場のファンダメンタルズとは投資家の行動だけなのだ。風説も当然、行動に含まれる。