携帯各社の公衆無線LAN無料開放で日本をWi-Fi大国に!

多田 光宏

昨日、イー・アクセス主催で900MHz帯の割り当てに関する公開討論会がありました。携帯電話事業者4社はスマートフォンユーザーの急激な増加によるデータ通信のトラフィック急増に対応するため、来年以降から始まる 900MHz帯と700MHz帯の新規の割り当てを希望しています。その割当をどうすべきかについての討論会です。ニコニコ生放送(この番組はタイムシフト予約していなくても視聴可)でも中継がされました。その中で夏野剛さんが面白いことを仰っていました。

(ニコニコ生放送)イー・アクセス主催 通信競争​政策に関する公開パネルディス​カッション

900MHz帯割当でイー・アクセスが公開討論会、要望書も提出

また夏野氏は、トラフィック対策の一環として活用されるWi-Fiについて、「携帯各社のサービスをパブリックなものにして、サインインなどを不要にすれば、日本はWi-Fi大国になる。新たなサービスも考えられるし、(災害時などにおける)セーフティネットになる」とも述べた。

現在、携帯電話事業者各社が自社ユーザー向けに公衆無線LANサービスを駅や空港などで提供しています。しかし有料だったり、無料でも自社ユーザー限定だったりします。またログイン画面が毎回出てきたりして面倒です。なので公衆無線LANサービスが使える場所にいても、それを使わないで3G回線を使っているユーザーもかなり多いと思います。一方で上述のように3Gデータ通信のトラフィック急増という問題があります。

そこで携帯電話事業者各社が運営している公衆無線LANサービス(月額数百円程度)を誰でも使えるように無料で開放するのはどうかという提案です。とても素晴らしい提案だと思います。無料で開放できないとしても、A社のユーザーがB社の公衆無線LANサービスを使えるようにするなどの相互接続ができるだけでも非常に便利になると思います。無料開放により、3G回線のトラフィックの減少はもちろん、飲食店の集客や災害時のインフラとしてなど、副次的な効果も期待できます。

携帯電話事業者はデータ通信のトラフィックが急増することは重々承知の上でスマートフォンの提供を始めたはずです。自らスマートフォンの提供を始めておきながら、トラフィックが急増したら真っ先に周波数を割り当ててくれとお上に泣きつくのはいかがなものでしょうか?特に900MHz帯と700MHz帯はいわゆるプラチナバンドと呼ばれとても貴重な周波数です。まずは各社で出来る努力を先にすべきではないでしょうか。

特に電波が入らないと悪評の高い某S社なんかは、他社に先駆けて公衆無線LANサービスを開放されてはどうでしょうか。

平成の龍馬(多田光宏)
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