『電通』(田原総一朗 著、価格:¥735、税込)が本日発売されました。
戦後数々の国内イベントを仕掛け自らブームを創り出していく巨大広告代理店「電通」。彼らは、社内“政治”のみならず、国家戦略にまで絡み、たくみに世論を仕上げていく。その内部事情に迫った1984年文庫化のルポルタージュが復刊。仕掛人たちが跳梁跋扈するためには、財界に取り込み、政治家にとりこむ人脈形成などはお手の物。その結果生まれた、ロサンゼルス・オリンピックや“ディスカバー・ジャパン”。また“世界宗教サミット”での博報堂との闘いなどなど……。その成り立ちも含め、巨大広告代理店の正体を緻密な取材で暴いている。
目次
神話の背景
・力の源泉――数と量
・力の源泉――人脈を創る
強烈な個性の歴史
・賤業からの脱皮
・築かれた独占の礎
仕掛人たちの跳梁
・伸縮自在な集団・アミーバーのように
・ロサンゼルスでの成功
・水際だったモスクワ工作
・モーレツからビューティフルへ、そして……
・三度目の挑戦・北京
・ヴァチカン詣
・いま、なぜ「ジャパネスク」なのか
・情報戦略機構としての機能
*
これからの情報企業