先進諸国を中心に今の世界では様々な「格差」が広がっています。もともと南北問題などのようなフェアトレード運動はありましたが、昨年後半に米国で若者を中心にした人々がウォール街などを占拠した「オキュパイ運動」が広がり、原因には補説ありますが英国ロンドン周辺の「不可解な」暴動も格差が原因と言われました。
かつては「一億総中流社会」だった日本でも多くの「格差」が現出し、社会の不安定要素になりつつあります。日本の格差の代表的なものは、地域格差、世代間格差、所得格差、学歴就職格差、でしょうか。基本的には経済的な差異が表面に現れたものが「格差」と言えますが、原発エネルギー問題などは地域格差や一票の格差と関係し、社会保障と消費税の問題は世代間格差や所得格差などと関係しています。
というわけで、アゴラ今週のテーマは「『格差』をどう読み解くか」です。そもそも格差などない、とする意見もあるでしょうし、同じ格差にしても視点を変えればまた違う風景が見えてくるかもしれません。こうした「格差」についてみなさまの活発な意見、ご投稿を期待します。