今の40代以下は年金保険料より受け取る年金のほうが少なく、今年生まれた子供は60歳以上の老人より1億円も損する――そんな数字を聞いたことのある人は多いでしょうが、奇妙なことに国会では与野党ともにふれません。それを論議し始めたら、現在の社会保障が根本からひっくり返ってしまうからです。そして有権者の過半数が50代という日本では、老人の既得権を侵害する政党は選挙に勝てないからです。
こうして社会保障は「聖域」とされ、きびしい財政の中でも削減されないどころか、民主党政権は「消費税の増税分は社会保障に使う」と明言しています。つまり増税はバラマキ福祉の財源なのです。政府債務が1000兆円に及ぶ日本で、こんな重大な問題をタブーにしていて大丈夫なのでしょうか?
今夜22時からの「ニコ生アゴラ」では、この問題について発言している数少ない政治家である河野太郎さんをお迎えして年金や社会保障の実態を明らかにし、それを是正するために政治をどう変えればいいのかを考えます。
出演
河野太郎(衆議院議員)
小黒一正(一橋大学准教授)
鈴木亘(学習院大学准教授)
池田信夫(司会)