中国のタバコ産業とタバコ文化

小谷 まなぶ

 世界の風潮は、禁煙する方向性に向かっていますが、中国では、禁煙をしようとする人はあまり多くありません。接待の席では、自分がタバコを吸う前に、周囲の人にタバコを配ってから一緒に吸う習慣があります。中国人にとってのタバコは、一つの社交の手段でもあります。


 さて、世界一のタバコ消費国、中国の喫煙者の総数は、3億5千万人いるといわれています。先日、中国タバコ総公司の2010年度の業績について発表がありました。年間売り上げ7704億元、(約10兆円) 年間利益 1177億元(約1.5兆円)、一日当りの利益は、3.2億元(41億6千万円)に相当します。
 この売り上げ規模は、中国石油とほぼ同じだということです。タバコ消費量にも驚きますが、これだけの金額のタバコで、燃えているということを考えても、地球の環境に影響があるのではと思ってしまいます。
 世界一の人口を有し、世界第二位のGDPの経済大国になった中国、これからも、タバコの消費が増えていくのでしょうか?
 ちなみに、中国の接待のアイテムで、一番人気があるタバコは、『中華』というブランドです。政府の式典などに参加すれば、中華が配られます。値段は、一箱日本円で1000円ほどする高級タバコです。もう一つ有名なブランドは、「パンダ(熊猫)」というブランド、市場価格にバラつきがあるものの、一箱150元 約2000円もするタバコです。このような高級タバコを宴会の席で配ることが一つの礼儀だと中国では考えられています。

■小谷まなぶの中国ビジネス奮闘記