どこまで不公平は許容できるのか

アゴラ編集部

人間の脳には不公平を嫌う傾向があるらしいんだが、玉川大学脳化学研究所の実験もその一つです。どうも人間の脳的にプリミティブな情動反応らしい。ほかにも同じような知見は多い。報酬やインセンティブが利他行動の根源という説が有力なんだが、公平性も利他行動のベースになっている、という人もいます。


表題は、正義感という性格も脳内物質が関与していた、という記事。実験で使われた「最後通牒ゲーム」がおもしろい。囚人のジレンマとちょっと似ています。これは、提案者と受領者の二人がいて、ある金額を二人で分け合うというゲーム。提案者は分配額を一方的に決めることができる。受領者が提案を受け入れれば、その通りの金額を得ることができるが、拒否すると両者とも一円も得られない。低い金額を提示し過ぎると提案者も得るものはない。この按配が興味深い。どれくらいの割合で拒否するか、を実験していくと、だいたい三割くらいが分岐点で拒否する人が出てくるらしい。
半分を超えたら途端にテーブルを引っくり返す人、どんなに低額でもジッと我慢して受け入れる人。公平の感受性に個人差があるんだが、正直者が損をする、ということが脳内物質の面からもわかった、という次第。というか、格差社会で富者は配分をどれくらいにすれば貧者の不満をかわせるか、という研究にも受け取れます。
官庁通信 「今日の話題」
教授が脳内セロトニンの関与解明

アイルランドのLCC(ローコストキャリア)の広告が英国当局の規制を受けた、という記事から女性を扱った性的な広告を考えています。リンク先をみると、この騒動があちこちでかなり大きく扱われているのがわかります。日本ではあまりこの手は見かけませんが、自主規制してるんでしょうか。
Rue89Japon
セクシーな広告は禁止?

ワールドシリーズでMVPにもなったスラッガーが、そんじょそこらの事情でおめおめと帰っては来ない、というブログです。そういう野球人がいてもいい。満身創痍なのかもしれません。ただ、プライドが邪魔をする、というのは違うのではないか。彼にとっては、どこで野球をやるのか、が重要なのかもしれません。
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松井秀喜は日本球界に帰らない……。命懸けでメジャーに行った男の覚悟。

これは『現代ビジネス』さんちの記事を紹介分析してるブログなんだが、こうしてリストに並べられると、俺はこんなの知られたくない、なんて叫び出す人もいそうです。これらの情報が、国家の管理する背番号制なんてのと合体したら、と想像すれば便利とばかりも言ってられません。
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GoogleとFacebookが収集している個人情報一覧、表示区別

ある企業のネット広告を紹介しているブログです。豆腐の角に頭をぶつけてしまえ、という罵詈雑言があるんだが、我々は機能や外観でその物体の性質を予想することが多い。広告というのは、こうした予想を裏切ることで目立たせる手法をよくとるんだが、ネット上でも手を変え品を変え、これからいろんな広告が出てきそうです。
坂井直樹の”デザインの深読み”
「固い電球=タフなインフラ」ということでしょうか?「あり得ないことが起こることは広告の一つのパターン」この映像は思いっきり、あり得ない事が起きています。

これも広告の記事です。前年同月比なので、震災直前の状況と比べることができる。電力需給の状況から広告でも電気をなるべく使わない方向へシフトしていくのか、というわけなんだが、広告売上げからみると景気回復はまだまだ先のことらしい。
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電通と博報堂の種目別売上高前年同月比をグラフ化してみる(2012年2月分)

どうしても「下合わせにしないとやっていけない時代」というわけです。景気回復が見込めないので仕方ないのか。労組潰しの観もある昨今の各種行政改革なんだが、この流れは少子高齢化を見越した80年代後半、中曽根内閣あたりから続いています。国鉄の民営化は、国労動労潰しの意味合いも大きかった。縮小均衡へ向かう経済において、団結した労組はコストカットや海外移転の障害なんだが、社会全体にも諦念気分厭戦気分が蔓延しています。
moltoke_Rumia1pのブログ
安易な公務員減らしは民間にも悪影響

これはぜひ作ってみたいオトコの手料理です。この吉野、というのは大分市吉野地区のことらしい。ニンニクが小技。もともとは猟師の料理だったようです。
Pouch
【ウマすぎ注意】美味しんぼでも紹介された大分最強のゴハン『吉野の鶏飯』が激美味!おかわりが止まらない

SNSが「自分広告の場」と看破したのはアゴラで「Facebookは広告だらけ」と書いた田代真人氏なんだが、その先には「ソーシャル詐欺師」がいる、というブログです。フィード購読者が外人ばっかりの人や不審な出版社からの著作のある人など、心当たりのあることも多い。玉石混淆ということです。
More Access,More Fun!
ついに言っちゃう、ソーシャル詐欺師の見分け方

週末からネット上で話題になってるブログ記事なんだが、どうして他人をそんなにうらやむのか、不思議に感じる人も多いと思います。このブログは、もともとはAppleがSonyになりたがっていた、という事実から、Appleのビジネスモデルを紹介。個人相手の商売は一朝一夕では成り立たない、ということです。
404 Blog Not Found
実は誰もが知っている「AppleがSonyになれた本当の理由」


アゴラ編集部:石田 雅彦