楽天はKoboの失敗で多くを学べ

アゴラ編集部

あの楽天が電子書籍分野に進出、ということで注目を集めていた「Kobo Touch」なんだが、どうも不具合続出でユーザーから苦情殺到、という状況になっています。7980円は破格な値段なんだが、当初から評判はあまり良くなかった。セッティングも難しく、こなれていない感が漂っていたわけです。そこにきてこの不具合騒動。発売後にユーザーからのフィードバックでバグを修正し続けるゲーム屋じゃないんだから、という声も上がっています。


この「ガハろぐNews」では、楽天が募集したらしい人材募集について紹介。当該の募集はすでに削除されているんだが、募集のコピーが「秀逸」ということでネット上で話題になっています。
表題のブログでは、どうしてこんなことになったのか中の人に聞いています。どうも準備不足のまま、超特急で作業したらしい。慣れないことはやるもんじゃない、という典型。英語化を進める楽天の三木谷社長の英語もけっして流ちょうなもんじゃない、と言う揶揄する人もいます。しかし、普通は失敗から多くを学べるはずなので、日本での電子書籍普及のためにもこれからのKoboに期待したい、とは思います。
eBook USER
「大きなミスを犯してしまった」──楽天koboに何が起きたのか

韓国の研究者によるメディアと受け手の政治的な参加意識研究について紹介している記事です。客観的な報道は普段から政治への参加意識の高いごく一部の人たちにとって有効なんだが、その他の人たちにはむしろ主観的で自分の意見をはっきり主張する報道のほうが役立つ、というわけ。これはナチズムのころから言われてたことと同じです。あるバイアスのかかった主観的報道で、多数の投票行動が左右されがちになる。客観報道なんてそもそもあるかという議論はあるんだが、これは話が逆で、日常的に政治参加意識の高い人を増やす努力をしつつ報道はなるべく客観的なものにする、という方向性にすべきと思います。
Tech Crunch 日本版
客観報道は無力: 記者の意見を盛り込んだ記事のほうが市民の参加意識を高める

松本零士氏の戦争マンガで爆弾が爆発して黒煙がもうもうと出てくる様を、インクをつけた指をベタベタ押して表現し、全面見開きページにする、というのがあって驚いたもんなんだが、このブログで紹介されている絵も同じ技法のようです。生物のほとんどはシンメトリーで、人間の両手もそう。だから、この絵はシンメトリーだそうです。
坂井直樹の”デザインの深読み”
モノカラーの風景画や抽象画、これらは道具を使用せずに描かれています。

鰻の旬は、九月下旬ころや二月とされているわけで、夏場の鰻はそれほど美味くありません。江戸前は鰻を指す、という人もいるくらいで、すでに江戸中期には江戸にも鰻屋が多かった。夏に売れない鰻をどうしたら売れるようになるか、と相談を受けた平賀源内が土用の丑の日を考案したらしい。で、この記事ではテレビCMのコピーのランキングを紹介。どうもオロナミンCが耳に残ってるらしいんだが、京都の人気もスゴいものがあります。
ねとらぼ
日本でもっともヒットしたキャッチコピーかもしれない「本日、土用丑の日」を超えられるか?

CNNなんかを見てると連日のようにシリア情勢が報じられています。このブログで書いているように、日本ではどうもよくわからない、という感じで敬遠気味に受け取られている。しかしこれ、中東の大きな火種になりかねず、イランなどへ飛び火すれば石油関連に影響が出るのは必至。なるべく早くシリアを正常化させないとヤバイ、という状況です。
極東ブログ
シリア情勢が一線を越えた。化学兵器流出の危険。

引退表明した森喜朗元首相の動きについては、どうもタダならぬ気配が濃厚です。去年夏の菅直人前首相への不信任案騒動では小沢一郎氏に接近したし、なかなか食えない人物。このブログでは引退表明にからむ言動について「遺言効果」と書いています。消費増税のために自民党内を谷垣続投で固めるというわけ。こうした流れの中、安倍晋三元首相らの自民党右派がどう動くか、ひょっとすると橋下大阪市長らの勢力と自民党右派、さらにそこへ石原新党が加わるのでは、という人もいます。
永田町幹竹割り
森の狙いは“谷垣再選”と「話し合い解散」の連動だ

松尾芭蕉の「芭蕉」はバナナのことなんだが、このブログでは中国南部でのバナナの実について書きつつ、明中期、江南の文人画家、沈周の『听蕉記』や芭蕉と雨の関係、さらに南の広東におけるマラリアなどについて紹介しています。「听」は「聴」と同意。この沈周という人は、明政府に対して抵抗する気質が強かったらしい。蘇州あたりだからそんなに南でもないんだが、バナナは普通にあるようです。ところで、芭蕉、というのは能や謡曲にもある。今川義元が「芭蕉」を詠んでから出陣して桶狭間で討ち死にしたり、徳川家光の兄、忠長が凋落するきっかけになった報を受けた時に能の「芭蕉」を見ていた、ということで芭蕉にはネガティブなイメージがつきまとう。アミニズム的な能の「芭蕉」には芭蕉の精が出てくるらしいし、不思議な植物、というわけで松尾芭蕉の俳号から謎めいた人物像を考える人も多いというわけです。
墨と硯と紙と筆
芭蕉とバナナ

従量制にしてる筆者にとっては意味のあまりない話なんだが、safariを使ってiPhoneがG3でMacのルーターになるらしい。ソフトバンクの800MHz帯でデザリングすると高速な外付けモデムとして使えるわけで、このconnectfreeがやってるんだがMacユーザーには朗報です。
A!@attrip
iPhoneでテザリングできる「t.free」Softbankプラチナバンドで回線速度はなんと 2.944Mbps

津波というのは恐ろしいもんで、2011年の東日本大震災はもちろん、1993年の北海道南西沖地震のときに奥尻島を襲った津波もスゴかった。スマトラ沖地震はまさに驚異的、ということで、震源が海底の大地震の場合、要注意です。転ばぬ先の杖、ということで、この記事では「Tsunami Shelter System」というのを紹介しています。どうにも逃げ場がないとき、あちこちにこんなのがあると助かることができるかもしれません。
j-tokkyo
津波用救命シェルター艇

霞ヶ関官僚は、キャリアと呼ばれる国家公務員I種採用の人たちです。どうのこうの言おうと実質的に彼らが国政の中枢を握っているのは事実で、その資質や考え方は国民にとって大きな影響がある。I種採用というのは難しい試験に合格しなければならず、そのせいか、I種採用の構成は旧帝大や有力私学出身者で占められていくわけです。特に東大出身者が圧倒的に多い。この記事では、II種やIII種採用の職員も幹部へ登用しなさい、という人事院の指針を紹介しています。有力大学出身者にもII種採用の人はいると思いますが、こういう変化で少しは唯我独尊的な官僚思考が是正されれば効果がまったくないとも言えません。
官庁通信 「今日の話題」
能力等に基づく登用を推進 II種・III種職員の幹部職員等任用状況


アゴラ編集部:石田 雅彦