買収騒ぎは孫氏がうった大博打か

アゴラ編集部

ソフトバンク、SBの株価が下がってるらしいんだが、市場がここんところの大攻勢を様子眺めしているんでしょう。今日はSBが米国3位の携帯キャリア、スプリント・ネクステルを総額1.5兆円で買収か、という報道が駆け巡りました。この「TechWave」では、今回の仕掛けの目的は、契約者数を増やして数の訴求効果により企業価値を高め、さらにLTEなどの技術強化、と書いている。さらに「外から見る日本、見られる日本人」というブログでは、資金繰りに余裕の出てきたSBが孫氏の動物的嗅覚で米国市場へ打って出るんだろう、と評価しています。


一方、表題は、SBは株主の金を使って北米の携帯電話市場でギャンブルをやるつもりか、と書いているブログです。2強との競争から追い落とされそうになってる電話会社を買収してどうなる、というわけ。SBはこないだイー・アクセスを買収したばかりなんだが、スプリント・ネクステル側は買収交渉を認めてます。これが実現すると、SBはKDDIを抜いて契約件数で国内2位になる。銀行から資金を調達するらしいんだが、危ういギャンブルになるのか、孫氏は賭けに勝つのか、今後の動向に要注視です。
Market Hack
首をかしげざるをえないソフトバンクによるスプリント・ネクステル買収


ガードン卿と山中博士の受賞対象論文から考察するノーベル賞
大隅典子の仙台通信
山中伸弥氏のノーベル賞受賞で、同氏のことは生い立ちから結婚エピソードに至るまで、一躍世間に広く知られるようになりました。どのメディアを読んでも同じようなことしか書いてません。このブログでは、一緒に医学・生理学賞を受賞したジョン・ガードン氏と山中氏の受賞論文を紹介。ノーベル賞は生存者にしか受賞資格がない。うがった見方をすれば、79歳のガードン氏に受賞させるため、まだ評価も定まっていないiPS細胞研究も同時に受賞させた、とも考えられ、素人目には二つの研究が同時受賞なのが少し不可解と映る。猜疑心が強過ぎるでしょうか。

iPSの臨床応用を否定 「治療実施」のマサチューセッツ総合病院
newsing
さらに。コレどうもおかしいな、と思ってたんだが、昨日の読売朝刊(紙版)のトップでした。この森口尚史東大特任助教授って人、過去にもいろいろコメントを出してます(注:リンクは魚拓)。iPS研究にばかり一極集中するのが気にくわないらしい。しかし、化学はわかるが、えっ数学? という感じ。ES細胞研究も今回のノーベル賞で終了の予感です。東大もヘタレ感満載です。森口氏のプロフィール(注:リンクは魚拓)が速攻で削除されてます。

メリットとデメリットを併記するとひっくり返るエネルギー政策の話
moltoke_Rumia1pのブログ
日経がやったweb調査結果をもとにしてエネルギー政策の矛盾に首を傾げているブログです。これをみれば、世論調査ってのが質問の内容、方向性次第でいかにコロコロ変わるかがわかる。「あなた、損しますよ、いいんですか」と聴けば、大抵の人はよく考えず「NO」と言う。原発がらみのエネルギー政策に対する世論は、総論は再稼働反対だが各論で問い詰めると再稼働は仕方ない、という感じです。

作文のつまずき分析
A!@attrip
最近ではメールも発達しブログで表現する人も多いんだが、文章を書くことが苦手な人は相変わらずいます。このブログでは、国語科の授業で作文を教える時に気をつけるべきことの図解を紹介している。平明で達意というのが最上位になってるんだが、これはなかなか難しい。こここんなことを書いてる筆者も恥ずかしさの自覚、という段階でつまずいてます。

Logo Life: The Visual Evolution of 100 Iconic Logos
Brain Pickings
これは興味深い書評です。アップル、LEGO、バイエル、BP、3M、ピレリ、アディダス、Google、ゼロックス、VISAなんかのロゴを100個、時系列に並べている。デザイナーにインタビューしたエピソードなんかも紹介されているらしい。アップルの最初のロゴがリンゴの木の下のニュートンというのは有名なロゴなんだが「Newton… A Mind Forever Voyaging Through Strange Seas of Thought… Alone.(ニュートン…彼の心は思索の未開の海を永遠に漂う…一人で)」というワーズワースの詩が枠部分に小さく書かれてます。おもしろいのはここで紹介されてるアップルデザイナーの発言で、よく言われているように、囓られたリンゴがパソコンメモリー容量の単位「バイト」と引っかけたというのはウソで、サクランボに間違えられないようにするためだった、らしい。

郵便局やピザ屋は口が軽くないか
増田くん日記
あ~コレあるある、と思った人も多いんじゃないでしょうか。確かにピザ屋なんかに頼むと、勝手に住所を先回りして言ったりしてる。電話番号から住所を特定するのは、公的な捜査機関じゃない限りかなり大変なんだが、これを使えばいともたやすくわかる。あまりにも危険じゃないのか、というわけです。

スティーブ・ジョブズがユニフォームの導入にこだわった理由
ブログヘラルド
ジョブズ氏がソニーに対して特別な思いを抱いていたのはよく知られているんだが、これほどまで、とは興味深い記事です。制服文化、ってのは世界中にあります。人間は衣服を身にまとう生物だ。ジョブズ氏が黒のタートルネックとリーバイス501を山のように持っていたのは有名な話なんだが、ようするに服なんかに日常の意識を捕らわれるのはもったいない、ということなんでしょう。筆者がよく知っている世界的な研究者は、食べ物を勧めるとラーメンしか食べない。何を喰うか、なんかに思考を妨げられたくないんです。

ダウンロード販売開始2カ月余り 任天堂の起死回生にはつながらず?
バフショップスタッフの日記
これはゲーム会社にとって、なかなか悩ましい問題でしょう。ゲームはどんどん複雑で難しく時間のかかるしろものになり、開発費もそれにつれて莫大になっている。そこへソーシャルゲームです。あんなんでいいんだ、という脱力感があるんじゃないか。ほとんどのユーザーにとってゲームなんて単なる時間つぶしです。お金を出してまでやる人は多くない。まして複雑で難しく時間がかかるものは、そもそも一般的になるわけもなかった、というわけです。

NTTドコモ社長「iPhoneを今後も発売しない訳ではない」
ガジェット速報
たぶん永遠にしないんだろうが、たまにこういうことを言わないといけないムードがあるんでしょう。日経あたりの飛ばし記事も同じだ。おそらくdocomoにすれば、早くアップルの時代が終わらないかな~、くらいの気持ちです。気長に待ってれば、こんなことを言わなくてもいいときがきっと来るはず、なんでしょう。そのとき、docomoという企業が存在してるかどうかはわかりません。


アゴラ編集部:石田 雅彦