超党派の議員でつくる原発ゼロの会が、メンバーをつのっているそうだ。シンボルマークは右のような気持ち悪いもの。クラゲが原発を止めたことから「原発に抵抗するシンボル」として倉本聰氏が決めたそうだが、クラゲが火力発電所も止めたことを知らないらしい。参加条件は次の3つを公約することだという。
- 原発依存ゼロ
- 使用済み核燃料の再処理ゼロ
- 再生可能エネルギーへの大胆な転換
90人と称する名簿は今のところネット上にはないが、発起人は次の通り。
近藤 昭一(民主・衆)
逢坂 誠二(民主・衆)
河野 太郎(自民・衆)
長谷川 岳(自民・参)
加藤 修一(公明・参)
山内 康一(みんな・衆)
笠井 亮(共産・衆)
阿部 知子(社民・衆)
斎藤 やすのり(きづな・衆)
彼らには次の質問をしてみたい:
- 「原発依存ゼロ」が100年後の目標なら意味がないし、20年後なら民主党のように破綻するが、いつを期限にしているのか?
- 「使用済み核燃料の再処理ゼロ」にしたら、44トンのプルトニウム(原爆5000発分)はどうするのか?
- 「再生エネルギーに転換」したら2020年までに24兆円の国富が吹っ飛ぶが、それに見合うメリットは何か?
- 日本で原発事故が起こるとすれば巨大地震のときだが、地震・津波で最大32万人が死亡する。原発だけゼロにしてもリスクはほとんど減らないのではないか?
- 原発をゼロにすると火力発電によって環境が悪化し、死者は増えると予想されているが、何のために原発をゼロにするのか?
要するに、ここにリストアップされた議員は「経済への悪影響も環境の悪化も考えないで、国民の恐怖に迎合するポピュリスト」ということだ。次の選挙で落とす議員のリストとしては便利だ。