一枚一枚描く画家なんかは、一枚の絵を高額で売らないといけないので、あまりたくさんの表現者が食える環境はありません。リトグラフとか版画にしてもコピー数はたかが知れてます。一方、出版や音楽などのコンテンツ業界は、これまで設備装置やインフラが付加価値になって稼がせてもらってきたわけです。小説家や歌手などの表現者は、自作をコピーして大衆へ大量にバラ撒かなきゃ食っていけなかった。これは一種の共生、寄生です。コンテンツ業界は小説家や歌手、ソングライターなんかに寄生してきたわけなんだが、インターネットで既存のインフラが陳腐化して寄生できなくなってきたわけです。違法ダウンロードの罰則を強化したり自炊業者を叩いたくらいでは、この流れは変えられません。
みそパンNEWS
音楽業界 「DL刑罰化したのにCD買う人が増えない!助けて!」
Twitterが性別ターゲティング広告、ハンドル名やフォロー傾向参照で
INTERNET Watch
これ、どうやって判別するのか興味深い技術です。へえ、ハンドル名はともかく、フォロー傾向でも性別がわかるんだ。人間は生物学的には、ほぼオスメスのどちらかしかいないから1/2の確率です。ヒヨコの雌雄判別も難しいらしいんだが、これは90%以上の確率らしい。フォロー傾向のパラメータなんてのがあるんでしょう。
石原慎太郎氏の「シナ」発言とナショナリズムの台頭について
ガジェット通信
とても好戦的な言葉、というのがあり、中華人民共和国、をどう呼称するか、というのにも立場性が表れてきます。この記事では、シナ(支那)という言葉をあえて使う石原前都知事の使用法を考えていて、相手が嫌がってるんだから使わないほうがいい、と書いている。外国人に「ジャップ」なんて言われて黙ってるヤツはいない。尖閣問題にしても、あえて燃料を投下して炎上させたわけで、竹島についてはほとんど言及しないわけだから、彼の中に日中関係を悪化させようという確固たる意図がある。それが単なるナショナリズムなのか、別の利益を背景にしているのか、どちらにしてもよく考えなきゃならんと思います。
粘菌 その驚くべき知性
情報考学 Passion For The Future
書評です。これは昔から「巡回セールスマン問題」として有名なテーマで、粘菌にコレをさせたら優秀な成績を収めた、という話です。この研究は著者である北大電子科学研究所の中垣俊之准教授らが有名で何年か前にイグノーベル賞も受賞している。同じようなものに最短距離問題ってのがあり、フェルマー問題とかシュタイナー木なんかが有名です。ようするに、生物はなるべく省エネに行動しないとサバイバルできない、ということ。これは人類にも言えます。
飛行機の移動時間にビジネスチャンスが生まれるかも?Web サービス「ハッピーフライト」が公開
インターネットコム
機内ではのんびり寝たりラップトップで仕事してたりしたいんだが、こうした目的もありなのかもしれません。出会い系サイトみたいなもんでしょうか。登録してみると「異性と出会いたい」みたいな目的項目がある。婚活にも利用できる、というわけです。
米国製高級プラグイン・ハイブリッド車16台炎上 米国
北の国から猫と二人で想う事
こないだ米国東部を襲ったハリケーン、大変な被害を及ぼしてるらしいんだが、このブログでは浸水したリチウムイオン電池搭載車から発火し、火災が発生したのでは、という記事を紹介しています。ハイブリッドやEVの電池問題、というのはいろいろあるんだが、新たに課題が出てきた、ということ。防水措置をほどこさなきゃならないようです。
JEPXの取引情報
忘却からの帰還
電力の売り買い入札について書いているブログなんだが、ちょっとよくわからない。というのも情報が完全に開示されていないからです。ここに出てくる日本卸電力取引所、という一般社団法人は、電力の現物取引、先渡し取引を仲介してるらしい。今の理事長は元日本銀行国際局長の村上堯氏。前の理事長、菅野明氏も日銀出身だから、ここどうも日銀利権のようです。
Linux生みの親のトーバルズ氏、ノートPCのディスプレイ解像度向上を要望
Computerworld
トーバルズ氏が開発したOSの名前の由来は、ライナス・ポーリング氏から取ったんだが、このポーリング氏、ノーベル賞をなんと二度も受賞してる偉人です。1954年にノーベル化学賞、1962年にノーベル平和賞を取っている。しかも、かの有名な「二重らせん」をワトソン・クリックより先に発見していたらしい。この発見についてはいろんな裏話があるんだが、彼もそれに絡んでいた、というわけです。この記事ではトーバルズ氏が、アップルを皮肉った、と書いている。確かに仰々しくRetinaなんて凄まなくてもいい時代がすぐ来ると思います。
ボルボ、ハンドル操作が不要な運転支援システムを開発
That’s Life -Notes-
いやむしろ渋滞時に自動運転がほしい。高速クルーズは日本ではあまり必要ないでしょう。あれは延々と砂漠が続く米国中西部あたりなんかで威力を発揮する技術だ。Googleも同じような自動運転の技術開発をしてるんだが、スバルのもすごい。このへんはまさに日進月歩です。
チベット 後を絶たない焼身自殺 次期指導者・習近平の父がダライ・ラマ14世から贈られた腕時計
碧空
中国のチベット自治区政策は欧米からかなり痛烈に批判されているわけなんだが、内政干渉として中国政府は無視してます。チベット自治区がいつから中国の中に取り込まれたのか、と言えば正式には中華人民共和国が1949年にできると同時に併合されちゃっている。この後、1959年にチベットの亡命政府ができてダライ・ラマ師のもと、以来、インドのダラムシャーラーってところを拠点に独立運動をしてるわけです。歴史をさかのぼれば、清朝のころのチベットは中国の版図に含まれていたんだが、清朝滅亡と同時に独立します。で、中華民国とも独立戦争をしてる。このころはまだ独立国の呈を示していた。しかし清朝は1912年までだから、ほぼ一世紀に亘る独立運動です。このブログでは、チベットの独立を求めて一週間で5人も焼身自殺した、という記事を紹介。それに対して中国政府は一層の武力鎮圧で臨む、という相変わらずの構図が繰り返されています。
アゴラ編集部:石田 雅彦