古い世代の自己認識インテリたちは、基本的な認識を誤っている。
おかねをぐるぐるまわせば景気が良くなるということはあり得ない。
それは、極端に人々が萎縮している場合に限ったことであり、構造的に潜在成長率が下がっている現在においては、それは無駄遣いでしかない。
これと関連して、日本の個人金融資産1500兆円を動かせば、一気に景気が良くなる。貯蓄して使わないのが問題だ、という。
さらなる誤りだ。以下は、石原慎太郎発言を引用した記事からの引用だ。
石原慎太郎代表も「金融政策は日銀プロパーの問題ではない」とし、個人金融資産が約1500兆円あり、「なぜこのカネを政府が使えなかったのか。日銀がたくさんカネを刷ってもどこかに滞るだけで、こういうことを見直さなければ景気は復活してこない」と、問題点を挙げた。
1500兆円は政府が借金して1000兆円以上借りたままになっている。
政府が1000兆円を金融市場から奪い取ったのが問題なのだ。