オバマ米国大統領が二期目を迎え、日本としては米国の外交戦略が気になるところです。アルジェリア人質事件が起き、テロとどう戦うのか、といった部分がとりわけクローズアップされているんだが、米国はマリに武力介入したフランスを支持し、西アフリカのイスラム武装勢力を抑え込もうとしている。これがテロの連鎖につながらないようにしなければなりません。しかし、これで米国は中東と西アフリカの二面作戦を強要されそうになっている。「陽光堂主人の読書日記」というブログが書いているように日本も対テロ戦争に引きずり込まれるかもしれません。
一方、やはり日本にとっては米中関係も重要です。米国の対中国外交なんだが、クリントン氏ら首脳が先陣を切り、さらに昨年11月にはオバマ大統領もミャンマーを訪問しました。ミャンマーはずっと中国寄りだったんだが、民主化の過程で欧米重視へ軸足をシフトし始め、米国もシェールガス革命などエネルギー戦略が変化し、中東にそう注力しなくても良くなってきています。
中国のほうは、といえばこの「海国防衛ジャーナル」が同国の海外補給拠点を紹介。これをみるとわかるんだが、太平洋へ向けた拠点はニューギニアにポツンとある程度で、日米の圧力もあるんだろうが関係諸国が中国とも大きな経済利害のある東南アジアなので、そう簡単に手を出せないんでしょう。
中国はロシアと連携のしやすいインドや中東、さらにアフリカ方面へ伸長してくる可能性がある。実際、シリア情勢では両国は対欧米の協力体制を組んでいるし、資源を巡り中国はアフリカ諸国へも足がかりを作り始めている。米国としては、今回のアルジェリア人質事件により、西アフリカ情勢に力を割かざるを得なくなりそうです。同時に、イスラエルを抑えつつイランやシリアにも手を打たなければならない。
そんな事情で、中東と地理的に近いミャンマーへ中国を引き出しておけば、インド洋からにらみをきかせることが可能です。年末に起きた中国ミャンマー国境地帯の紛争が妙にキナ臭い。また、西太平洋の対中国戦略に関しては日本の存在感に期待したいんだが、軍事的な紛争まで手がまわらない、というのが米国のスタンスでしょう。北朝鮮に振り回されるのもまっぴら、という感じだ。とりあえず、在韓米軍を増強しておき、オスプレイを配備しておくくらいがせいぜい。
日本としてはこうした米国の戦略を利用し、対中国に圧力をかけつつ、かといってあまり強硬姿勢を示し続けるのも得策ではない。オバマ大統領が安倍首相との会談を延期させたのも、おかしなシグナルを中国へ発信する危険性を恐れたから、とも言われています。
表題のブログは、坂井定雄氏の対中国政策に関する論考なんだが、ようするに米中の狭間で日本は慎重に行動すべきだし、対中国強硬派の手に乗せられるべきではない、と書いている。対中国で発言力を増すために伸長すべきは経済であり軍事ではない、ということです。マハティール氏は「中国は対外的な侵略行動に出ることはない。対話で解決は可能」と言っている。国際情勢は流動しています。イスラム過激派のテロもモグラ叩き状態になると厄介だ。米国依存から脱却し、頼りなかった日本外交に梃子入れしなければならない時代になってきているのは確かです。
リベラル21
マハティールの忠告
iTunes Matchの日本でのリリースは、まだまだ先になる模様
ガジェット速報
コンテンツの共有環境という点で言えば、著作権保護の利権集団が強い日本はかなり世界標準とかけ離れてます。アップルやGoogle、Amazonなどがハード端末やiTunesなどの囲い込んだサービスを提供し、日本企業の出る幕がない上、コンテンツが閉鎖的過ぎる、というのではまるで競争になりません。この記事では、アップルのクラウドとパーソナルのストレージを自動的に比較対照し、シームレスな使用感でコンテンツを楽しめる「iTunes Match」について書いている。これを使えば、物理的限界のあるストレージ容量を気にせず、端末に入れて多種多様なコンテンツを持ち歩くことができます。日本にはソニーの「Music Unlimited」なんかがあるからいいだろ、という意見もあるんだが、そりゃiPhoneやiPadでも同じようなサービスがあったほうが便利だ。アップルからもちゃんと著作権使用収入を徴収すれば八方丸く収まりそうなんだが、家電屋とレコード屋が資本関係にあった時代の因習にとらわれてでもいるんでしょう。
韓国のカップル・アプリ「Between」が30億ウォン(約2.5億円)を調達
Sd Japan
これ無料のアプリということなんだが、個人的には日本で流行るとはとても思えません。開発会社のポテンシャルや実力が評価された、ということなんだが、韓流ドラマばりの熱愛カップルならともかく、日本のシャイでクールな恋人たちは恥ずかしくて使えないんじゃないか。しかし、韓国系アプリはあなどれないから瓢箪から駒、ということもあります。
資源から見たマリと日本の関係 アフリカ
北の国から猫と二人で想う事
アルジェリア人質事件の発端になったとも言われているのが、マリ共和国の内戦です。北部のイスラム勢力が、南部のマリ政府へ攻勢をかけ、かなり押し込んだところで旧宗主国のフランスが軍事介入した。このマリの資源については、ネット上でもいろんなことが言われています。日本が握っていたウラン利権がある、とか、マリには中国がかなり食い込んでいる、とかなんだが、金の産出量も豊富らしい。対イスラムという政治的な側面に資源の奪い合いがからみ、なかなか厄介で複雑な様相を呈しているようです。
人の心を鏡のように映し出す。荒木経惟のインスタントフィルム作品を中心とした展示会<淫夢>が29日(火)から開催!!
Qetic
アラーキーこと荒木経惟氏といえば、亡くなった夫人を撮った単行本『東京日和』が有名なんだが、今の若い人はもう知らないかもしれません。最近の活動は地味な感じでもある。荒木氏の出身校が千葉大工学部というのもあまり知られていないんだが、彼が出た写真印刷工学科(現・画像科学科)、というのはなかなかユニーク。もとは旧制の東京高等工芸学校で、戦前に商業デザインの専門学校だった。出世頭は荒木氏なんだが、実はカメラマンにここの出身者がわりといます。で、これはそんな荒木氏の写真展の紹介記事。2013年1月29日から2月17日まで。場所は、代官山の蔦谷書店内ギャラリー。入場無料です。
女性総理誕生、9割以上が肯定的 東北大教授が世論調査、候補者は「いない」
官庁通信「今日の話題」
あのコンサバで儒教精神満載の韓国で女性大統領が誕生した、ということで、日本のフェミ系フェミ女が歯がみしてるんじゃないかと思うんだが、アジアを見回してもフィリピンはとっくに、タイでも女性が宰相の地位についてます。この記事では、首都圏の男女300人に、女性の政界進出、社会進出について意見を聞いた東北大の調査を紹介。この結果から言えば、日本で女性の総理大臣が誕生することを期待しつつ、人材をみても状況をみても現実的に近いうちには難しい、ということになります。ひょっとすると、日本の政界が世界で最も女性に対して門戸が開かれてない場所なのかもしれません。
未来のクルマのテールランプは“動画”になる? アウディの新技術 【動画】
clicccar
昔、タクシーの方向指示器なんかによくリレー点滅で光るテールランプがあったんだが、これはかなり注意して画像を作らないと事故りそうです。ちょっと見だと反射光なのかテールランプかわからない。よく思うんだが、自分の乗ってる車は客観的に外から見えないわけで、どんなに外観がカッコイイ車に乗っててもあまり意味ないんじゃないですかね。
衝撃的事実! 実はネズミは「チーズが苦手」らしい
Pouch
これって、どうでもいいことは検証しないとずっと間違って認識されたままになる、という好例かもしれません。ネズミが何を好もうとほとんどの人間には関係ないんだが、なんとなく「チーズ好き」と摺り込まれていた。ちなみに、うちのネコはチーズが大好物です。
自殺者減少は民主党政権の成果!細野幹事長発言-都道府県自殺者数ランキング!
ベスト&ワースト
細野豪志氏というのも、何か運がない人のような気がします。あまりケンカがうまいほうじゃなさそうだ。下手をすると次の参院選の結果如何で民主党自体が雲散霧消してしまうかもしれない。ああ、あのとき代表選に出ときゃ良かった、なんて臍を噛んでも仕方ありません。そんな細野幹事長が今さらな話で根拠真偽不明の手柄を誇った、という記事です。
伊勢神宮の式年新宮で新調される太刀の飾りに佐渡ではなく石川のトキの羽根が使われた理由【画像あり】
歴史ニュースウォーカー
なんか空前の「伊勢神宮人気」らしいんだが、周辺の道路は週末になると大混雑で、ずっと無料だったのをあまりの人気ぶりに伊勢市が駐車料金を徴収するようになった、というのも話題です。今年は20年に一度の式年遷宮の年でもあり、伊勢神宮はさらに人気スポットになるはず。式年遷宮ってのは、定期的にお社の建物を建て替えるんだそうで、宮大工の技量を保つのも目的の一つです。このブログでは、式年遷宮の際に奉納される太刀の柄に石川県で飼育中のトキの羽が使われる、と紹介。どうして佐渡のトキの羽ではなかったのか、というのにはちょっとした人の縁があった、と書いています。
アゴラ編集部:石田 雅彦