今年のアカデミー賞は「政治的」だったか

アゴラ編集部

イラン革命時の米国大使館占拠事件を題材にした映画『アルゴ』が作品賞を取ったり、そのプレゼンターにミシェル・オバマ大統領夫人が出てきたり、その一方で米国の対テロの非道ぶりを描いた映画『ゼロ・ダーク・サーティ』が落選したり、どうも政治的な臭みが漂ってる、と今年のアカデミー賞が話題になっています。司会のセス・マクファーレンの下品ぶりやWOWOWの中野美奈子のトンデモ英語ぶりはともかく、ハリウッドも何やら様変わりしつつある様子。「web R25」では、映画通もハズした『アルゴ』の作品賞受賞、と紹介しているように、この結果はかなりの大穴だったようです。公開時に書かれたこっちの「ホスピタリティの場所【山本哲士公式ブログ】hospitality/place/capital」というブログでは、米国の覇権主義は認めないが、ホメイニ革命はとても支持できないから『アルゴ』は傑作に値する、と書いています。


また、今回のアカデミー賞はこうした授賞式の視聴の方法も変えていきそうです。「Tech Crunch 日本版」では、ネット上でオンライン公開した授賞式中継について書いている。リアルタイムで誰が何賞を取ったのか知りたがっている聴視者にとってこれは画期的な方法、というわけなんだが、CM広告収入に依存しているテレビ局にとっても重大関心事。ABCはライブネット中継せず、翌日の公開したのにも関わらずCM枠はすべて売り尽くされ、広告収入は過去5年間で最高になったようです。また、テレビ中継とオンラインの聴視者数にはかなりの差があるので、この記事では多種多様な広告効果を探るチャンスはまだある、と書いています。

表題のブログでは、監督賞、視覚効果賞、撮影賞、作曲賞を受賞した映画『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』について書いています。どうもスタッフたちは「無給で働かされていた」らしい。資金難にみまわれている映画界を象徴するような「事件」というわけで、米国全般がなにやら不景気で「打ちのめされ」「不遇をかこつ」人が多い。日本ではいつか見てきた景色ですが、米国では現在進行形の姿、というわけで、低コスト競争や厳しい労働環境は華やかであったハリウッドも巻き込んでいます。映画だって政治や経済に影響されないはずはない。日本の政治もこれくらいドラマチックであれば見応えあるんでしょう。

ライフ・オブ・パイ、壮大なファンタジーの影に隠れた事実


昨年からの円安の流れの根底にあるもの
牛さん熊さんブログ
欧州危機が再燃か、という状況で円高と株安に戻す、なんてことが起きています。ようするに、アベノミクスなんてのは単にタイミングが良かっただけで、自公政権がうってきた政策効果はそれほどなかったわけです。もちろん「期待感」というムードは重要なので、それに乗って円安や株高になってきた要素はたぶんにあるんでしょうけれど、本質的な景気回復にいたるまでにはどうもなってないらしい。このブログでは、欧州リスクの後退が円安を後押し、政府や日銀もアベノミクスなんて言ったって具体的な策を講じていたわけではない、とも書いています。イタリアの政局がどうなり、今後、緊縮策を放り出すのか、さらに国民が緊縮策にノーをつきつけているスペインの動向がどうなるか、しばらくは様子見の状態が続くのではないか、ということでしょうか。ただ、日本国内に「上げ潮ムード」があるのは確かなので、この流れに水を差さず、実態経済にさしたる根拠はないにせよ、このまま景気浮揚へ移行していけばいいんじゃないか、とも考えます。

SEが鬱病にならないために気をつけたいこと
ヤリタイコト教育家 中村将人
彼らSEという仕事をしてる人たちってどんなイメージでしょうか。よその会社にシステム構築かなんかで入り込み、ずっと常駐して黙々と仕事を続ける、という感じでしょうか。このコラムでは、SEに代表されるようなIT系エンジニアの人たちは、心に病を抱え込みやすいのでは、と書いています。SEには「35歳定年説」というのがあるらしい。未来に展望が見えなくなったとき、人間というのはポキリと折れるんでしょうか。何か行動しましょう、とこのコラムでは書いています。

東京大学が大規模オンライン講座サイトのCourseraに参加
Clear Consideration(大学職員の教育分析)
「MOOC(ムーク、Massive Open Online Courses)」の一つ、「Coursera」と東大が講座配信の協定を結んだ、という記事です。秋入学への移行がなかなか進まない中、こうした試みは効果的、と書いています。最後に先日アゴラへも投稿があった「大学図書館」とMOOCとの関わり合いについても言及。大学教育は国際化の中でかなり変わりつつあるようです。

「障害者にだって、ろくでなしもいる」……乙武さん、世間一般の“障害者観”に異論
RBB TODAY
なにを当たり前のことを、と思うんだが、南アフリカの有名な義足ランナー、オスカー・ピストリウスという人が、自宅でモデルの恋人を射殺した事件について、乙武さんがこうつぶやいたようです。「肉体というものは、言ってみれば“容器”なのだ」と言っている。中身が重要であり、外見は単なる包装紙、ラッピングに過ぎない、というわけです。障害者に対して「イノセント」性を期待する、というのも、この視点では無意味。障害を持たない人間なんて、そもそもこの世にいるのか、とも思います。

見ずに打てる文字入力アプリ Fleksy が iOS版無料化、ティム・クックに直訴ボタンも搭載
Engadget 日本版
これはなかなか画期的なガジェットじゃないでしょうか。強力な単語推測能力と訂正機能をもっているらしい。つまり、やたら頭がいいキーボードというわけで、間違って打っても自動的に訂正してくれるらしい。本来は視覚障害者などへ向けての技術なんだが、一般ユーザーでも重宝しそうです。

ミクシィ「毎月1冊無料」でフォトブック参入、新規事業第3弾の勝算
INTERNET Watch
スタンプとかゲームとか、ほかのSNSがすでに確固たる牙城を築いた分野に無理やり頭を突っ込もうとしているmixiなんだが、さらにおかしなことを始めたようです。フォトブックなんてキヤノンとかでも苦戦してるサービスで、餅は餅屋なんだから本業のSNSをしっかりやったほうがいいと思う。mixiのフォトアルバム自体、無料では容量制限があって使い物になりません。しかも、640ピクセル以内という写真サイズだと、フォトブックにはならないんじゃないでしょうか。いや、これに金を払う人っているのかな。あ、そもそもmixi内でのサービスは考えてないんですね、そうですか。

「インターネットではチャンネル争いが起こらない」
シロクマの屑籠
三十年以上前くらいの一般家庭にはテレビはたいてい一台だけでした。チャンネル数も1チャンから12チャンくらいまでしかなくて番組の種類も限られていた。ビデオデッキなどの録画機器も普及してなくて、よく兄弟同士で「チャンネル争い」なんてことが起きたものです。個人的には、ディズニーの時間帯に全日本プロレスがかぶり、祖父が家に来ると強制的にプロレスを見せられてゲンナリしたことを思い出します。今では家に何台もテレビがあったり簡単に録画ができ、さらにチャンネル数が膨大でテレビすら見ない、なんて状況になってます。テレビは飽和状態で飽きられているわけです。このブログではひるがえってインターネットはどうか、と考えています。こうしてみると、インターネットってのは、どこか「読書」に似てますね。

Wind Power Surpasses Nuclear Energy in China
inhabitat
中国における発電能力で風力発電が原子力発電を抜いた、という記事です。2011年の福島原発事故で中国でも新たな原発建設が凍結されていた影響があるようです。いわゆる「第三世代原発」推進のため、凍結解除されたんだが、とりえず現状では瞬間的に風力が原子力を上回っているらしい。グリッドに互換性がなかったため、風力発電のポテンシャルが大きく伸びなかったが、グリッドが統合されたため、今回のような逆転劇につながった、と書いています。

EU、電子書籍の付加価値税について強硬姿勢を取る
ITmedia eBook USER
電子書籍を「書籍」とするのか「ソフトウエア」とするのか、で揉めてるようです。書籍だと付加価値税が7%、ソフトウエアだと最高19%もの税金がかかってきちゃう。日本の消費税はこうした区分けがないので、どっちにしても一律にかけられます。ただ、今の消費税法では海外の業者には課税できません。財務省はAmazonなどの海外企業が日本国内で電子書籍を売るときにも課税できるように動いているらしい。事業者を事前登録させる、というわけ。この記事によると、EUでは「電子書籍はソフトウエア」になりそうだ、と書いています。


アゴラ編集部:石田 雅彦