人類は感染症との戦いに勝てるのか

アゴラ編集部

ペニシリンのような抗生物質が実用に使われ始めたのは第二次世界大戦後です。これの出現により、人類は細菌による感染症を克服した、とされています。破傷風や性感染症、不治の病といわれた結核などの治療に使われてきたんだが、今度は抗生物質に対する「耐性」を獲得した耐性菌との戦いが新たに始まります。以後は、新たな抗生物質の開発と耐性菌の出現の追いかけっこ状態。医療現場でも院内感染など多剤耐性菌に頭を悩ませています。この「QLife Pro」によると、米国の小児科学会が中耳炎治療で抗生物質の投与に対する新たなガイドラインを作成したらしい。抗生物質を安易に多用することの危険性を呼びかけた、というわけです。


また、畜産や養殖の現場では、家畜や魚などへ抗生物質の大量投与が問題になっています。これが環境へ出て土中や海中で耐性菌が進化している、という話もある。表題のブログでは、中国の養豚場から出る排泄物から大量の抗生物質が環境へ広まり、強力な耐性菌が生まれているのでは、という記事から国際的な監視機関の必要性を訴えています。中国による環境破壊は、例のPM2.5の問題などもあり、国境を越えてあちこちへ被害を与え始めているんだが、ヒトの体内で強化を繰り替えされた耐性菌が中国から世界へ広がれば大変なことになりかねません。

食の安全という意味では、ファーストフードチェーンで鶏肉の現地管理が問題になるなど、耐性菌で汚染された食肉が流通する可能性もある。交通手段の発達で世界が狭くなっている現在、多種多様な耐性菌が容易に掛け合わされるような培地がそろっています。あらゆる抗生物質が効かない「悪魔の耐性菌」の出現も報道され、一刻も早い対策と防御が求められています。果たして人類は耐性菌との戦いに勝てるのでしょうか。
日々雑感
薬剤耐性菌への対処方法と、国際的な抗生物質管理を行う機関を設置せよ。


いつかはゆかし徹底検証 – シミュレーションはいつかはゆかしと無関係?
吊られた男の投資ブログ
とある「自分年金積み立てサービス」と有名「一部ブロガー」のツバ迫り合いがネット上で話題になりつつあります。ボカさず書けば「いつかはゆかし」さんと「やまもといちろう」氏です。なぜかどっちも平仮名です。このやり取り、炎上しそうでなかなか火がつきません。モメてる内容が一般ネットユーザーにわかりにくく、それ自体が普遍的問題じゃないせいでしょうか。「ドウデモイイコト。」というブログでは、アブラハム擁護派と自認しつつ、いったいどっちの味方なのかよくわからない書き方をしています。これも一種の誘導型ブログでしょう。表題ブログでは「一部ブロガー」サイドの指摘を検証しています。コレ、無料シミュレーションが本体のほうの営業内容と無関係かどうか、ということなんだが、このブログによれば関係があると考えざるを得ないようです。

甘口、辛口、そしてワル口…ホンネの新車試乗記は?
clicccar
自動車評論については、やはり広告出稿、つまりスポンサーの存在が大きな影響を及ぼします。どうして辛口の評論が少なくなるのか、と考えれば試乗車の存在が大きい。自動車雑誌や評論家は、自動車メーカーの広報なんかへ頼み込み、新車の試乗をさせてもらいます。試乗できないと評価できませんから。んで、彼らは持ちつ持たれつなので、自動車メーカーの許容範囲の辛口しか書けない。この試乗車の貸し借りの時点で、ぬるい関係が構築されがち、というわけ。商品価格によって評価の内容が変わるのは、グルメサイトやラーメン店の評論が辛口ばかりになるのと同じです。もちろん、この記事にあるように、自動車メーカーの経営姿勢や欺まん的販売手法なんかを批判し、それを部数に反映させられていた古き良き時代は別です。今では本誌の売上げだけで食えてる紙媒体なんてほとんどありません。

ブームで一発当てて会社のその後
起業の目
そういえば、新千歳空港にも生キャラメルの店があって、当時は長蛇の列でした。ホエー牧場なんてのもあったんだが、最近はあまり耳にしません。これはその生キャラメルをせっかく当てたのにもかかわらず、その後、経営破綻してしまった会社について書いているブログ。それならヘタに売れないほうがいいのか、仮に売れたとしたらそれでも事業を拡大させないことができるのか、売れてる間にどうやって次のヒット作を作るのか、いろいろと考えさせられます。

ネガティブ報道への批判
MACLALALA2
いったん落ち目になりかけると、さらに棒で叩いて沈めようとする人々について書いているブログです。ここでは、アップルに対する極端な批判について逆批難。針小棒大というか、根拠薄弱な情報をもとに論を展開するわけで、これをやられたらたまりません。影響の大きな発言者の場合、言わせておけばいい、というわけにもいかず、アップルも大変です。

明治前期の低湿地データ
国土地理院
311の震災から一カ月ほど経ってから、南相馬市へ行きました。驚いたのは、市内で建物の倒壊などはほとんど見受けられなかったのに、海岸方向へ行くとやや下り坂になっている先が津波で全滅していたことです。その地形から考えれば、おそらく何千年何万年の間、何度かその低地は同じような災害に見舞われていたんじゃないでしょうか。古い地名などには、そこがどんな場所だったのか、わかるような記号がしるされていたりします。このリリースによると、明治期初めに作成された地図から、河川や湿地、水田や足の群生地など、当時の低湿地の分布を抜き出したらしい。しかし、このデータ、IEのプラグインを入れないとロードされるのが異様に遅いです。

Oppression by Omission: Women Soldiers Who Dressed and Fought as Men in the Civil War
brain pickings
公共放送の大河ドラマが伸び悩んでるようなんだが、これは南北戦争で戦った女性兵士を紹介している記事です。八重さんと同じくらいの時期であり、奇しくも日米で女性が銃を撮り始めた、というわけ。ただ、米国の場合、サラリーがいいから兵士になる女性が多かったようです。また、性同一性症候群のようなことも無関係ではなかったらしい。「男装のヒロイン」という存在自体が、性的抑圧の一形態、ということなんでしょうか。

温めずに食べられるカレーが業務用向けで登場【ハウス】
防災グッズマガジン
いや個人的には冷たいカレーは大好きです。冷やご飯に温めないカレーというのは、なぜか不思議にうまい。これはそんなレトルトカレーを紹介している記事です。カレーというのは、タンパク質も野菜の繊維質も摂取できる優秀な食べ物らしい。加熱することを前提にした非常用食品は、冷たいままだととても食べられない、というわけです。

2013年、約4万2000人の看護師が不足する?
看護師として気になったニュースや話題
ここでは、女性の看護師だけだと需要をまかないきれないので男性の看護師をもっと増やしたほうがいい、という記事を紹介しています。看護師といえば、今でも女性をイメージすることの多い職業の一つ。しかし、公的な奨学金もかなり整備されてきているので、このブログ主のように看護師を目指す男性がこれからどんどん増えてくるかもしれません。

Gary Oldman Boards Dawn of the Planet of the Apes!
comingsoon
映画『猿の惑星:創世記』は、忘れたころに新作が出るなどして延々と続いてきたシリーズの最初のエピソードになってました。アルツハイマーの特効薬を試されたチンパンジーが産んだ子が自我に目覚め、ほかのサルたちを扇動してヒトへ叛旗を翻す、というストーリー。日本での興行収入は24億円だったらしいので、たいしてヒットはしなかったようです。これは、その続編について書いている記事。「怪優」ゲーリー・オールドマンがキャスティングされているらしい。公開は2014年5月ということです。


アゴラ編集部:石田 雅彦