「好き」の反対を「無関心」にすれば、もっと前向きに生きられる --- 内藤 忍

アゴラ

「好き」の反対は「嫌い」です。人間関係においては、この「好き」が何かのきっかけで「嫌い」に変わってしまうことはよくあります。私自身、ここ数年そんな経験がありました。しかし、「嫌い」という感情を持ち続けていても、何も良いことはありません。

「恨んだり」「憎んだり」「妬んだり」「ひがんだり」……。相手に対する感情は様々でしょうが、ネガティブなエネルギーを出し続けるのは、自分までマイナスの領域に入ってしまいますし、何ら生産性の無い行動です。


私は、「嫌い」になった人とは距離を置いて、「無関心」にしてしまうようにしています。「無関心」な人になってしまえば、自分の記憶からは消えてしまい、関係がなくなります。

「嫌い」という負のエネルギーは、「無関心」に昇華させてしまう。そしてその時間を、未来のために使うようにする。

人生の中で付き合える人の数は限られています。限られた時間を誰と一緒に使うのか。嫌いな人のことを考える暇があったら、その時間をもっと自分が好きな人を見つける時間に使えばよいのではないでしょうか。

文句や人の悪口ばかり言っている人には、人は集まってきません。そんな話誰も聞きたくないからです。負のスパイラルを形成している人はいつまでたってもその中から抜け出せないのです。

人の悪口なんか言っている時間があるなら、今まで出会った人たちとの交流を深めたり、これから出会うであろう人との可能性を高めるために時間を使う。

世の中には、自分が気がつかないところに、まだ会ったこともない、素敵で魅力的な人たちがたくさんいると思っています。その人たちの何人に出会えるかで未来はきっと違ったものになるでしょう。

しがらみがあって、どうしても付き合わなければいけない嫌いな人がいるというケースもあるでしょう。そんな場合でも相手とは、淡々と付き合うようにする。感情を無くしてしまえば、例え嫌いな人でも、機械を相手にするように「無関心」に対応することができます。

人間の時間と持っているエネルギーは有限です。だったら、出来る限り前向きに有意義に使おうではありませんか。だから、私は後ろばかり振り返って、ネガティブに生きている人には、関わりたいとは思わないのです。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2013年3月23日の記事を転載させていただきました。
オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。