「続けられない人」から脱出するため、私がやっている3つの方法 --- 内藤 忍

アゴラ

出版社の編集担当者の方を書籍の打ち合わせをしている時に指摘されたのですが、どうやら私は物事を続けることが得意なようです。自分では意識したことはないのですが、言われてみれば、長い間続いていることがいくつかあります。


例えば、このブログもホームページとして開設したのが1996年ですから、かれこれ17年近くやっていることになりますし、毎朝のトレーニングももう8年近く毎朝続けています。早稲田大学オープンカレッジの「資産設計塾」講座は来月から27回目が開講になり、こちらももう10年以上続いていることになります。

飽きっぽい性格で、特にプライベートでは長続きしないことが多いのですが、いくつかのことは続けられている。ではそれらに共通するのは何なのか?ちょっと考えてみました。

まず、続いていることは根本的に自分が好きなことです。文章を書くのは苦にならないのでブログを更新するのは義務というより、趣味として楽しくやっています。読んでいる方からのフィードバックがあるのもとてもうれしいですし、自分の頭の中を整理するきっかけになったりするのも続けるモチベーションになっています。

早稲田の講座も人前で話すことが好きなのが続いている理由だと思いますし、トレーニングも自分の体を維持することのプライオリティが高いから2日酔いの朝でも、出張先のホテルでも毎日欠かさず続けようとするのです。

続けたいと思ったら、自分の好きなことにリンクさせるように工夫すれば、続けられる可能性が高められるのではないでしょうか。

また、続いていることは「習慣化」しているという共通点があります。私の場合、朝起きて、ブログを書いて、トレーニングをするのは、もう毎日の生活の一部になってしまっています。ご飯を食べた後に、歯磨きするのと同じように、朝ごはんの前にブログとトレーニングというのが体のリズムになっているのです。

そのリズムが崩れると気分が悪くなってしまう。だから続けるようになっています。習慣になってしまうと、むしろそれをやめることの方がストレスになるのです。

さらに、続いていることには、「記録する」という共通点もあります。毎朝のトレーニングや体重の測定は、手帳に書き留めてあります。またブログを書くことは、その時に自分の考えたことの記録という側面があります。

記録していくことを続けていると、いつしか「続いている→記録する」ではなく「記録している→続けたくなる」という風に変わってきます。せっかくここまで記録したのだから、続けていきたいという気持ちが芽生えるのです。

例え、自分の手帳に書いてある小さな文字であっても、それが毎日続けて記録されていくと、そのうちにそれが続いていないと気が済まなくなってくる。そうなれば、続けるサイクルに入ることができます。

年初に様々な目標を立てても、GW前になるとその多くは続けられず挫折している。そんな自分を責めるのではなく、続けられるための工夫をしてみる。「好きなこと」「習慣化」「記録する」で、もう一度チャレンジしてみてください。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2013年4月27日の記事を転載させていただきました。
オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。