成功している人は、「必要」なことを「早く」提供している人 --- 内藤 忍

アゴラ

5月25日に公開される『体脂肪計タニタの社員食堂』という映画のプロデュースをしている、齋藤雅代さんと昨日の講演でご一緒しました。齋藤さんは、新しい資金調達の方法を模索して、映画業界に新風を巻き起こそうとしています。今回手がけた映画にも、従来の映画業界には無い斬新な工夫がたくさんほどこされているようです。


昨日の講演は、そんな齋藤さんに続いて、富裕層向けの資産運用の方法について、お話させていただいたのですが、熊本や大阪、名古屋といった遠隔地からもお集まりいただき、参加者の意識の高さが印象的でした。ビジネスで成功を収めている方ばかりだったのですが、お話していてこちらが逆に教えられることが多々ありました。

その中で改めて認識したのは

成功している人は、周囲が必要としていることを、早く提供している人だ

ということでした。うまくいっている人に共通しているのは、周りに価値提供そスピーディにしている人ばかりなのです。

考えてみれば当たり前のことですが、これが実践できる人はなかなかいないものです。価値といってもそんなに大きなものでなくて良く、小さなことでも良いからとにかく、すぐに提供する。これがうまくいっている人の共通点だと感じました。

相手が今何を求めているかを瞬時に察知して、それに対して今の自分ができることを考え、すぐにそれを提供する。そんなことを繰り返しているうちに、周りの人から頼りになる人として認められるようになってきます。その信頼が、他の人との結びつきのご縁になって、人脈を広げていくという成功のスパイラルです。

例えば、

お店でワインのグラスを倒してしまった人がいたら、その場にいたらどうするか?
初めての講演会に人が集まらなくて困っている友人がいたら、どうするか?
どうしても行きたいコンサートのチケットが取れない知り合いがいたらどうするか?
……

人が誰かに何かをやってもらう時は、少しでも「早い」方が喜ばれるということです。特に困っている時に、すぐに助けてくれる人というのは本当にありがたいもので、そのことはずっと忘れないものです。

打算的に助けるのではなく、本当に相手のことを考えて、「必要」なことを見つける。そして自分にできることを100%提供する。それもスピーディーに。

自分を振り返るとそんな域にはまったく到達できていませんが、「必要」と「早く」というキーワードを常に忘れないようにするだけで、毎日の生活が変わるのではないか。そんな気付きを得ることができました。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2013年5月11日の記事を転載させていただきました。
オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。