全柔連は自浄能力を発揮せよ

アゴラ編集部

34
自浄能力のまったくない組織、というのは日本にたくさんあります。全日本柔道連盟はその代表格。この「【火曜会】老いてなお強い柔道とは」によると、内閣府の公益認定等委員会が全柔連に対し、お粗末な報告書を突き返して異例の再提出を求めたそう。なんとも恥ずかしい話で、市井の柔道関係者の多くは今の全柔連に対して憤っているようです。


セクハラや体罰、助成金の不正受給など、問題を挙げれば枚挙にいとまがないのにも関わらず、上村春樹氏は依然として会長の座に居座っています。厚顔無恥とはこのことながら、第三者委員会によれば助成金問題は「組織ぐるみ」の犯罪らしい。しかし、どうやら自浄能力の欠如は国際柔道連盟も似たようなもんで「上村会長を100%支持する」とのこと。マリアス・ビゼール会長は全柔連の上村会長の「子分」ということで超甘アマな助け船を出しました。

表題ブログでは、全柔連はすでに「老害団体」になり下がってしまってるんで早く新陳代謝を進めろ、と書いています。柔道は日本発祥の競技。全日本柔道連盟は、公益性が高く税制上も優遇されている公益財団法人です。全柔連の「柔道ルネッサンス宣言2010」には「指導者自らが襟を正し、『己を完成し、世を補益する』ことを実践します」と書いている。トップが責任を取り、早く手を打たないと手遅れになります。
Passion Fruit ─情熱の果実─
まだ辞任しない全日本柔道連盟の理事たち

※画像は公益財団法人全日本柔道連盟のホームページより。


上田「人権人道」大使の「人権外交」国連拷問禁止委員会で・・・youtube動画(追記あり)
薔薇、または陽だまりの猫
完ぺきな法制度の国なんてないんだが、国連の場で諸外国の代表が日本を憫笑したり嘲笑したりする、というのも見苦しい光景です。これに対して感情的になった大使も、怒りを表明すべき時にはそうすべき、と判断したのかもしれません。ただ、その態度は微妙。しかし、潘基文国連事務総長にしても客観的中立的な立場を取らない状況なわけで、確かに日本の司法や犯罪捜査にしても「疑わしきは罰せず」の姿勢とはとうてい言えない。今回の騒動については従軍慰安婦問題がからんでいるため、くれぐれも韓国政府のプロパガンダや国際世論のレッテル貼りに利用されないように気をつけないといけません。

Bolshoi ballet star Nikolai Tsiskaridze forced out over acid attack on artistic director
global post
ロシアの歴史あるバレエ団で前代未聞のスキャンダルです。ボリショイ・バレエ団の芸術監督が、酸性の液体を顔にかけられる事件が起き、その対応をめぐって経営陣と対立していた男性トップダンサー、ニコライ・ツィスカリーゼ氏が突然、解雇された、という話。同バレエ団については、元バレリーナが「女性ダンサーたちは性的な接待を強要された」と告発したりして何やら紛糾している。ガキのころ父親に連れられてボリショイ・バレエを観た記憶があるんだが、本拠地のボリショイ劇場は250年近い歴史があり、バレエ団も世界的なソリストを擁しているだけになんとも残念な醜聞です。

Xi Jinping’s Chinese Youth Dilemma
THE DIPLOMAT
習近平主席の中国政府が、若者たちをどう取り扱うのか、ジレンマを抱えている、という記事です。1919年5月4日に中国で起きた「五四運動」は中国人のナショナリズムに火をつけたわけなんだが、反日意識へつながったこともあり、中国政府はこの運動を今でも高く評価しています。だから毎年「5月4日」は「青年の日」として定められている。5月に公開されてヒット中の映画『American Dreams in China』や6月13日から香港などで公開される映画『So Young』について書いています。中国の若者たちのパワーというのは、どうも厄介なもので「ポスト1980年代世代」の扱いに中国政府も手を焼いているらしい。経済開放政策でアメリカン・ドリームならぬ「チャイニーズ・ドリーム」を夢見る彼らにとって、習近平のスローガンは同床異夢ということです。

Gray Wolf May Lose Endangered Species Status
Live Science
ユーラシア大陸から北アメリカ大陸まで広く分布するハイイロオオカミもご多分に漏れず絶滅の危機に瀕しています。散歩をねだるイヌをみればわかるんだが、イヌ科の動物ってのは行動半径が広大です。ヒトとテリトリーが重なり、家畜を襲ったりするので害獣扱いで殺され続けてきました。米国でもハイイロオオカミは数を減らし、保護の対象でした。しかし、保護の甲斐もあって個体数が順調に増え、保護リストから外す動きがある。この記事では、まだハイイロオオカミは生命維持装置につながった病人のような状態であり、科学的な検証が必要だ、という声を紹介しています。


アゴラ編集部:石田 雅彦