日本維新の会が揺れています。共同代表の二人、石原慎太郎氏と橋下徹氏が互いに口撃し合っている。石原氏が「(従軍慰安婦発言は)大迷惑だ」と橋下氏を批判、それに橋下氏が「辞めろと言われれば、いつでも辞める」と反論。都議選や参院選の結果次第で橋下氏は共同代表から降りるそうです。「永田町幹竹割り」というブログでは、「君子でもないのに豹変した」石原慎太郎氏の態度に言及し、都議選での維新の会の大敗北を見越した橋下氏への責任転嫁と三行半、と解説しています。石原氏は夏の参院選に未練を残した挙げ句、晩節を汚そうとしている、らしい。
それにしても維新の会とたちあがれ日本が相容れないのは最初からわかりきっていたことです。橋下氏にしても、結局は最後まで「政治家」になりきれなかったのかもしれません。表題のブログでは、維新の会のわかりやすい泥仕合について、徒党を組んだ烏合の衆がいずれ分裂するのは当然、と手厳しい。大阪市の改革、という足元を固めながら中央政界へ進んでいけば維新の会がこんな凋落ぶりをさらけ出すことはなかった、橋下氏は戦術を間違えた、というのは各界からのもっぱらの評価。しかし、そもそも結党以来の「遺伝子」の中に有名人好きがスリ込まれているんでしょう。
しかし、石原氏も老獪な政治家です。こないだまで擁護していた橋下氏を、手の平を返すように批判し始めた裏には何かありそうな気もします。それが相変わらずのマスメディアを使った話題作りとすれば、視聴者・読者のほうは何度もそうダマされません。正直なところ、汚物を投げ合うような醜怪な応酬にウンザリ、といったところでしょう。
永田町異聞
日本維新の会は分裂するのが自然だ
起業撤退のタイミングが話題にならないこの国
起業の目
何事も始まりがあれば終わりもあります。「法人」という存在に未来永劫の命がある、というのは幻想に過ぎません。このブログでは、元社長らが逮捕された安愚楽牧場について、バブル時代の成功体験から20年経ってビジネスモデルから「撤退」できなかった、と書いている。ベンチャーなどを立ち上げるとき、うまくいかない場合にいつまでもズルズルと続けるのはリスクが大きい。傷口を広げるだけです。起業する際には、撤退の条件なども視野に入れておけ、ということでしょう。
You clap, so I clap: Peer pressure drives applause
PHYS.ORG
これは興味深い研究です。コンサートやライブなんかで、公演が終わった後、周囲のみんなが「アンコール」の拍手をします。付和雷同とはあのことで、さほどアンコールを求めていなくても、ついつい拍手に合わせてしまう。スウェーデンの研究者が数学的に観衆が周囲の拍手にどう影響されるか調べてみると、同調圧力、といったものが確かにあることがわかったらしい。しかし、。あれは「どうせチケット代払うんなら一曲でも多く聴いたほうが得」という気分もあると思います。
デタラメ山盛りの大阪府警に検察がお墨付きのドあほ!
いまにしのりゆき 商売繁盛でささもって来い!
道府県の警察っちゅうのは、筆者の地元の神奈川県警でもそうなんだが、不祥事には事欠きません。このブログでは、大阪府警の複数の警察官が調書を偽造し、それが裁判で明らかになった結果、検察のグルもバレちゃった、と書いている。ようするに、偽造調書だと知りつつ、検察が論告を続けたことでそれを追認した、というわけ。それにしても大阪ってのはオモロいことがいろいろと起きる街ですな。
Dawn Blitz: U.S. and Japanese storm island
UTSanDiego.com
6月11日から米国カリフォルニアで日米、カナダ、ニューヨークなど約5000人規模の戦力が参加し、離島奪還作戦を含む水陸両用の合同訓練が行われています。名付けて「Dawn Blitz(ドーンブリッツ、夜明けの電撃戦)」作戦。この「ブリッツ(電撃戦)」ってのは、第二次世界大戦でドイツの機甲部隊がベネルクスやフランス侵攻の際に使った戦術です。「電撃」っつーくらいで、実際、ドイツの戦車隊が戦線に穴を開けて蹂躙し、その突破口へ戦力を投入して敵陣の中へ高速で侵入する。スピード勝負だ。ただ、これは陸上戦の場合で、海洋の中の諸島攻略に電撃戦が通用するか、というと疑問です。この地元紙によれば、日本からは陸自、海自、空自の三軍が参加。米国海兵隊と連携し、拠点確保や補給などの訓練をしているらしい。離島攻略には陸海空の有機的運用が寛容です。今回は米軍のオスプレイが海自のヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」に着陸し、格納されたそうなんだが、まさか自衛隊はオスプレイを買うんでしょうか。
アゴラ編集部:石田 雅彦