パナソニックが電源を入れると、放送番組と同画面にインターネットのサイトが表示される新型テレビのCMを、”関係業界が定めたルールに反する”として、民放各局がCMを拒否するという異例の事態が6日分かった。
これを見るだけでも、民放各局に限らずテレビ業界がネットの反応を脅威に感じているのがよく分かる。
何故なら、よく報道番組や情報番組などで、Twitterなどのネットでの声との連動企画を最近ではよく見るが、実際にテレビで取り上げられるのは、局側にとって都合のいい声や、それこそ捏造したツイートさえあるかも知れないからだ。
例えば「2ちゃんねる」などの匿名掲示板などでは”実況板”と呼ばれる、テレビ番組をリアルタイムで批評したり感想を述べたりする板が存在するが、このパナソニックの新型テレビは、そういったテレビ番組への「声」を益々リアルタイムで気軽に行えることになる。
それ以前は、テレビとPCをながら見しながらこうした”声”を発信していたのだから、これはネット住民にしてみれば、非常にありがたい機能だといえるだろう。
そして、それだけにそうしたリアルタイムのテレビ局側が規制できない「声」がリアルタイムで同じ画面で同居する、この新型テレビは民放各局だけでなくNHKも含めてTV局にとっては大きな脅威となるだろう。
これからこのようなテレビが多くなれば、テレビ局の偏向性や細かい「嘘」が正にリアルタイムで同じ画面でネット住民に暴かれることになる。
それこそが今回の異例といえる民放各局のCM拒否の民放各局の本音だろう。
多田 純也
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