北米の「シェールガス革命」のせいで、原油の輸送が追いついていないようです。カナダでは原油を満載した列車が脱線し、大規模な炎上事故が起きたそうです。この記事によると、パイプラインに比べて鉄道輸送は33倍も危険らしい。どうしてパイプラインにしないのか、というと表向きの理由は環境保護団体の反対が強いから、というわけですが、実はいったん施設すると変更のききにくいパイプラインのコストをシェールガスではまかなえないから、という観測もある。つまり、すぐに油井が枯渇するので、輸送元があちこちに移動し続け、パイプラインをひきにくい、というわけ。いわゆる「シェールガス革命」のいかがわしさが、このあたりからもうかがえます。
Market Hack
カナダで起きた貨車脱線事故で原油を鉄道で運ぶことの危険が再認識された
なんと急速充電器を採用したヤマハPAS!電動アシスト付き自転車の進化が止まらない!【その1】
clicccar
こういう記事を読むと、電池の技術も少しは進化してるのかな、と思います。どこで進化してるのか、といえばママチャリの世界。ママさんたちの目は鋭い。厳しい消費者によりイノベーションが磨かれる、という好事例です。充電時間がほぼ半分に短縮され、容量や繰り返し充電回数も格段の改善されているらしい。しかし、けっこうな値段がするんですね。十万円越えなんだ。しかしこのへんの技術、日本は世界でダントツでしょう。
書籍『ラッセンとは何だったのか?─消費とアートを越えた「先」』エコロジストのサーファー画家でハワイの海やイルカの絵を売っていたラッセンは、消費材アーティストの典型かもしれない。
坂井直樹のデザインの深読み
うまい商売を考えたもんだと思います。誰といえばクリスチャン・ラッセン。名前を知らなくても彼の絵はどこかで必ず見たことがあるはずです。環境系の女子なんかは大好きなアーティストでポスターなんかの複製は何億コピーも世界中にバラまかれてる。このブログではラッセンを分析した書評です。ミニスカの美女から誘われて絵を買わされる、という「都市伝説」確かにバブルのころにあったような気がする。「一枚の繪」という「ビジネス」もマイホームブームの遺産でしょうか。
Building a better battery from rice
ars technica
韓国人の研究なので真偽のほどが疑われるんだが、「米」から次世代電池の素材を利用できるかも、という記事です。脱穀した後の籾殻は多孔質のシリカを多く含み、この物質はこれまでも除湿素材やクッション素材などに使われてきました。このシリカを電池の陽極に使うと高い機能の電池ができるんだそうです。籾殻は大量に出る廃棄物でもあり、この研究が本当なら資源再利用の点からも期待できます。
エジプト混迷の背後にちらつくカタール
極東ブログ
今回のエジプトの軍事クーデターに関しては、米国が裏で糸を引いているのでは、といった観測が出てくるようになりました。米国とエジプト軍部とのつながりは長く深い。米国の許しなくしてクーデターなどできない、という見立てです。このブログでは、なぜ米国がムルシー政権を見限ったのか、という点について考えています。外貨不足のエジプトにカタールが融資を持ちかけてきたんだが、軍部はカタールに蚕食されるのを嫌った、というわけ。サウジアラビアとカタールの代理戦争がエジプトで起きているのかもしれません。
アゴラ編集部:石田 雅彦