「落書きマンガ」の小学館は不動産業でもシタタカに稼ぐ

アゴラ編集部

出版界には「大手」と呼ばれる企業がいくつかあります。中でも有名なのは講談社を主軸とする「音羽グループ」と小学館を中核にした「一橋グループ」。講談社側には光文社、キングレコードなどがあり、小学館側は集英社や祥伝社、プレジデント社などがあります。この「一橋グループ」を主宰する小学館が、通称「オバQビル」と呼ばれていた1966年建造の本社ビルを取り壊し、新社屋を建て替えるらしい。「ピカチュウビル」とでも呼ばれるんでしょうか。

一方、同出版社の漫画誌にゆかりのあるマンガ家が本社の壁面に「落書き」をしている、と話題です。これが小学館のリリース。一般公開を延長する、と書いている。建て替えられるまでの間の仮本社は、2001年まで住友商事の本社があり、その後は日本製紙グループが間借りしていた住商の竹橋ビルに置かれることになる。これ、毎日新聞ビルの裏です。


小学館の現社長、相賀昌宏氏は、創業三代目です。祖父である創業者の武夫氏は、岡山から東京へ出てきて同社を立ち上げ、2009年いっぱいで休刊した『小学五年生』などを1922年に創刊しました。会社を軌道に乗せたのは、中興の祖といわれる二代目の徹夫氏。日本の敗戦後の出版界は「エログロナンセンス」のカストリ雑誌全盛の群雄割拠状態だったんだが、そこを乗り越えて子会社の集英社をマンガ専門出版として再生させたことをテコに、児童書やマンガ誌、女性誌、情報誌を中心にしたグループの事業も軌道に乗せた、というわけです。

一方、この「一橋グループ」は、地元である神保町界隈の土地をかなり持っています。出版業と並び、小学館不動産という子会社を作り、不動産業でも積極的に活動している。2004年には神保町すずらん通りにグッドデザイン賞を受賞したテナントビルを、2007年には吉本興業と一緒に神保町シアタービルを、また2011年には靖国通り沿いに複合商業ビルを建てています。出版業界の凋落ぶりはよく知られているところなんだが、不動産収入が頭打ちの講談社に比べれば「一橋グループ」は地の利を活かし、まだ少しの間は安泰、といったところかもしれません。

大阪広告代理店のひとりごとⅡ
2013年6月広告ニュース|小学館と集英社が合併?


The secret of male beauty (in turkeys)
PHYS.ORG
これは男子にとって朗報です。野生のオスの七面鳥の遺伝子を調べた結果、その性的魅力は遺伝子の違いではなく遺伝子の「使い方」や「表現」にあることがわかったらしい。これが男性ホルモンによるモノかどうか、ちょっとまだわからない、と書いています。しかし、女性の性的な魅力にも同じこと、つまり遺伝子の表現方法が重要、ということが予想されるようです。

夜型人間はナルシスト・精神病質・目的のためなら手段を選ばない傾向があるという研究結果が明らかに
GIGAZINE
人間を昼型と夜型に分ける、という研究結果がここんところ多いようです。性格分析、というのはなかなか難しい。遺伝子と性格の関係も調べ方によってかなり違います。この記事では、人を支配したり騙したりする傾向のある人は夜型が多い、という研究を紹介。人間は夜目が利かないので、基本的には昼型だと思います。

欧州各国における外国人の受け入れ
Market Hack
アゴラでも長谷川良氏のコラムでスイスの例があったんだが、EUではこうなってます。ギリシャのEU以外の比率が高い。金融危機の国との相関関係が気になります。

ドアの下から高速でカサカサと這いこんでくるロボットが3Dプリンタで製作された
TechCrunch 日本版
軍事用なんだろうが、こういうロボットはすぐに紙ほどの薄さになると思います。ようするに、そのへんの家屋程度のところならゴキブリもどきに入り込める。裏返しになろうが多少の段差があろうがモノともしません。データさえあれば、3Dプリンタで誰でも作ることができる。技術の汎用性が広がり過ぎると、コンビニのアイスボックスに入り込んだことを誰でも簡単に世界中に配信できるようになります。


アゴラ編集部:石田 雅彦