お盆の8月15日、京都府福知山市で開かれた花火大会で悲惨な事故が起きました。観覧席裏の屋台でガソリンが引火し、3人が死亡59人が重軽傷という惨事です。亡くなった方の中には10歳の少年が含まれ、負傷者の多くは火傷で、その半数近くが幼児を含む子どもだそうです。花火大会なので子どもが多かったんでしょう。屋台から火を出した容疑者の店主は、いまだに大阪の病院に入院中で詳しい事情はわかっていません。容器内のガソリンが気化し、圧が高まってフタを開けたときにガソリンが周囲へ噴出し、それに引火して事故が起きたようです。
お祭りや縁日などに出てくる屋台を営業する人たちの多くは、都道府県で露店営業許可を取得しているはずです。許可を得る際には「反社会的勢力」に属していないことが確認され、本来ならヤクザなどが営業していないことになっています。今回の店主がどういった種類の人間か不明ながら、発電機へガソリンを補充することも満足にできず、これほど多くの被害者を出してしまったわけで、反社会的な人間でないにせよ、群衆が集まる場所で危険物を扱うだけの資格を持っていたとは思えません。
少量のガソリンを扱うことは誰にでもできます。今回の事故を受けて消防庁がガソリンの貯蔵・取り扱い時の留意事項を改めてリリースしています。ここには「開口前の圧力調整弁の操作」などについて気をつけるように書かれている。ちなみに、セルフのガソリンスタンドでは危険物取扱の資格者でない限り、携行缶への給油はできない。フルサービスで資格者のいるスタンドで給油してもらわなければならないんだが、発電機などへ補充するのに特に制限はありません。
今年は例年より花火大会の事故が多いような気がします。表題ブログでは、本来の花火大会は「鎮魂」や「慰霊」、「悪霊退散」のための儀式だった、と書いています。お祭りもこうした意味合いがある。スピリチュアルな行事なので、それなりの心構えを持っておけ、ということ。常識の範囲だと思われるガソリンの扱いに限らず、こうした「一般知識」もなかなか伝承されなくなってきているようです。
ハピズム
花火大会は娯楽ではなかった!? “花火大会”という儀式の本当の意味を、今一度確かめる
香港住宅事情聞きかじり
墨と硯と紙と筆
富裕層を優遇する措置で、香港政府が香港へ富裕層を誘致した結果、香港人が深刻な住宅難に陥っている、という話です。このブログによれば、40平米の築30年の物件が約4400万円もするようです。東京の都心部並の値段。狭い香港といっても地域によって違うんだろうが、深セン地区香港でも中国の深センに近いエリア、東京でいえば町田の外れみたいなところでも1平米当たり50万円から70万円らしい。深センというのそのあたりは、農業用の池でアヒルが遊んでるような場所です。香港政府によって自然が守られているので、住宅用の開発はまだあまりないとのこと。香港ではごく普通のサラリーマンでさえ、満足のいく住居を得るのは難しそうです。
事実婚の老後の問題
たんぽぽのなみだ~運営日誌
フランスでは普通に行われている「事実婚」なんだが、日本ではまだそう多くはなさそうです。一口に「事実婚」といっても形態はカップルによって多種多様。単に結婚式を挙げなかっただけでそう言う人もいれば、婚姻届を出さないことを重視する人もいます。かつて日本では、小林旭と美空ひばりが1962年に結婚式を挙げながら法的に婚姻関係ではないことが話題になりました。でも、当時は「事実婚」なんて言葉はありませんでした。このブログでは、年金や相続といったお金の問題や墓地や葬儀、介護といった老後や死後の問題について書いている。人間というのは自由でありたいと思いながら、いろんな桎梏に縛れているもんです。
What Is The Evolutionary Purpose Of Tickling?
POPSCI
「くすぐり」行為というのは、動物がよくやる「愛撫」の一種です。赤ちゃんをあやすときに「くすぐる」ようなことをするとナゼか喜ぶ。アレ、よく考えるとおもしろいですな。この記事によると、自分自身を自分が「くすぐる」ことはできない、と書いている。愛撫も同じなんだが、相手がいてこその行為です。「くすぐり」が効果を発揮するのは、脇腹や首筋など、防御が弱い部分であり、そこを相手にさらけ出し、相手もそこを攻撃しない、ということが特別なコミュニケーションになる、というわけ。大人になると「くすぐられ」ても残念ながら、あまり感じません。それも同じコミュニケーションのせいであり、大人になると防御のほうが優るんでしょう。
日本のカタログ燃費は詐欺的数字です。4
中古車のネットショップCIA
実測、というのがよくわからないんだが、韓国の車メーカーもデータ偽装で問題になってる昨今、ちょっと気になる話です。燃費なんてのは条件によってかなり違うデータが出るので、しょうがない部分もあるんでしょう。
アゴラ編集部:石田 雅彦