初対面の人と話を盛り上げる3つの方法 --- 岩瀬 大輔

アゴラ

私は初対面の人が相手でも話を盛り上げるのがうまいですねと言われる。「いかに話すか」については悩んでいる人も少なくないと思われるので、ここで秘訣を3つほど伝授しよう。


1. 共通の話題をみつける。

私は埼玉生まれで千葉育ちなので、埼玉の人には「僕も埼玉なんですよ」と言い、千葉の人には「僕も千葉なんですよ」という。神奈川の人には「神奈川どこですか」、横浜だったら「横浜どこですか」、京浜東北線沿いだったら高校時代の親友が港南台から西日暮里の間の全ての駅に途中下車してトイレに駆け込んだ話をし、田園都市線だったら青葉台でアルバイトをしていた話を披露する。

相手が広島出身だったら、「親戚が広島」と言い、山口だったら「友人が下関出身だが飛行機・新幹線・バス・タクシーのすべての交通機関を使えないと帰省できないところに住んでいる」との小ネタでいき、岡山だったら「こないだベネッセの株主総会で行きました」、鳥取だったら「砂場はあるけどスタバはないんですよね。最寄りのスタバは羽田空港内らしいじゃないですか」、島根だったら「出雲大社行ったことあるんですが」。などなど。そこから話を広げる。

多少、無理やりでいいので、共通点を探す。名刺をもらったら、瞬時に脳内スキャンをして探す。同じ会社で知り合いがいないか?同じ業界について最近話題になっていることがないか?会社所在地で知っていることはないか。馴染みのある土地だったら知っているお店などないか?

なんでもいい。会話のきっかけは、どこかにあるはず。相手に歩み寄ろう。

2. 相手を質問攻めにして話を引き出す。

話が途切れたら、相手を質問攻めにしてみよう。

会社の話、部署の話、仕事の話、出身の話、家族の話、学生時代の話、趣味の話、特技の話、テレビの話、スポーツの話。なんでもいい。出版業界だったら「電子書籍どうすか」、製造業だったら「円安で製造業は国内回帰しますか」。それを口に出してみよう。

人は誰しも、自分に関心を持たれ、自分について話をするのは嫌いでないはずだ。とにかく質問をたくさんして、話を聞いてあげよう。話が苦手そうな人には、得意そうな分野について聞いてあげよう。

3. 1.と2.の無限ループをする。

1.と2.を繰り返す。質問して、共通の話題を見つけて、その話をする。ちょいちょい、自分のことで相手に知ってもらう必要があることを伝える。途切れたら、また質問をする。終わってみたら、自分の話は3割、相手の話が7割くらいになっていたら、会話としては成功でしょう。

結局、人は繋がりを求め、関心を求めているのだろう。その二つを満たすことで、相手との距離感が縮まり、初対面の人でもいい時間が過ごせるはずだ。

まぁ試しに今晩の飲み会でやってみてください。


編集部より:このブログは岩瀬大輔氏の「生命保険 立ち上げ日誌」2013年8月27日の記事を転載させていただきました。
オリジナル原稿を読みたい方は岩瀬氏の公式ブログをご覧ください。