アクセルスペースっていう会社に胸アツ --- うさみ のりや

アゴラ

昔からガンダムが好きで、「宇宙」とかいて「そら」と読む、それが常識な青春を送ってきました。

そんな自分がずっと気になっていた会社があったので先日ふらっと寄ってきました。アクセルスペースっていうベンチャーなんですが、何が凄いってなんとこの会社

「Space within your reach(宇宙をあなたの手の届くところに!)」

などというイカれたスローガンを掲げています。そのキーとなるのがこの超小型衛星

アクセルスペース

今まで数十億、数百億が当たり前だった人工衛星が、この小型衛星なら2~3億で打ち上げられてることができます。この衛星たった8キログラム程度の重さにもかかわらず、地上30メートルにあるものの形状を見分けることができる能力を持っています。創業者の中村社長は大学時代にこの衛星を打ち上げた時に「なんとしてもこの技術を世界に広めなければ」と使命を感じたそうです。

ただ宇宙ビジネスなんて雲をつかむような話ですし、「衛星いらんかね~」と言って回っても当然売れるはずはないので、いざ会社を立ち上げても初めは「夢があればいいね」と門前払いを受け続けて、直ぐに行き詰って1年近く「衛星でなにができるのか?」を考え続けて煮詰まってしまった。そういうなかでウェザーニューズという会社と出会い、相手の話をじっくり聞いたところ「温暖化の影響で北極の氷が年に数か月溶けるようになり、新たな航路が開けている。」そんなことを知った。そこで「専用衛星ならば北極海の氷の状況をモニタリングできる」と提案し、そこから少しずつビジネスの展望が開けていったそうです。好きなことをやるといっても、独りよがりでは当然なりたたず、やるべきことというのは常に市場の対話から生まれてくるんですよね。

宇宙ビジネスということで自分たちではどうにもできない障害も多々あったようですが、いろいろと試行錯誤を乗り越えてようやく2013年11月21日に商用第一号機の「WNISAT-1」がロシアから打ちあがるそうです。他人事ながらワクワクしてしまいます。ちなみに衛星が作られているのはわずか200㎡程度の都心のオフィスビルです。いやーオフィスビルで人工衛星が作られているなんて信じがたいですよね~、多分そのビルの他の入居者もビックリすんじゃないでしょうか。

この会社がどんな未来を切り開くのかは全く良くわからないんですが、「好きなことをやる。市場に答えを求める。」というその姿勢に完全に胸アツで心打たれてしまいました。未来は何が起きるかわからないから、すごい怖いし、一方でワクワクしますよね。「君はこんなにワクワクする未来を見ずに死ねるか?」って感じですね(笑)宇宙は夢と市場のめぐりあいです。

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ではでは今日はこの辺で。


編集部より:このブログは「うさみのりやのブログ」2013年8月31日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はうさみのりやのブログをご覧ください。