ついに途絶えるか「天下り」コミッショナー

アゴラ編集部

今年のプロ野球ペナントレースもいよいよ大詰めです。セ・リーグでは巨人が優勝を決め、パ・リーグもほぼ楽天の初優勝で決まり、という段階に入ってきました。しかし、4年契約で7億円の年俸は安かったヤクルトのウラディミール・バレンティン選手が、日本のプロ野球のホームラン記録を塗り替えた途端、加藤良三コミッショナーが今季の終了をみずに辞めるようです。この突然の辞意に、日本野球機構(NPB)は後任が決まらずに大混乱。加藤氏は第12代のコミッショナーで、3期目は2014年7月まで。しかし、かなり身勝手な印象がぬぐえません。


任期途中で辞める理由については、五輪競技への野球の復活などができなかった、などといろいろ発言しているようなんだが、やはりアノ「飛ぶ統一球問題」があったのでは、と考えてしまいます。そもそも統一球については、ワールドベースボールクラシック(WBC)などでも話題になり、日本の球界では長く問題視されてきたことです。統一球を強く求める加藤氏にコミッショナーが代わってから、統一球について各球団の意見がまとまり、2011年のシーズンよりNPBの公式使用ボールとしてミズノ製が選ばれ、使われるようになりました。

「飛ぶ統一球」が問題になったのは、もともと統一球は「飛ばない」とされていたからです。実際、2011年に導入されたとき、ホームラン数が減り、また、WBCで使われているボールとも違うことで統一球の意味をなさず、加藤氏に対しての批判が高まります。さらに今年になり「飛ばない」はずの統一球を「ひそかに」飛ぶように変更し、それを公表していなかったことが発覚。加藤氏は事務局長に責任を押しつけ、その下田邦夫事務局長は6月に辞任します。

外務省キャリア出身の加藤氏は、駐米大使などを歴任後、2008年7月からNPBへ「天下り」をした人物です。前任の第11代コミッショナーの根來泰周氏も法務省刑事局長から東京高検検事長を経て公正取引委員会委員長を歴任したヤメ検のキャリア官僚。その前も第6代までさかのぼらないと官僚以外の出身者にいたらない、という「天下り天国」がNPBコミッショナーというお仕事です。年収は一説によると2400万円を超えるとも言われ、いわゆる「球界のドン」読売新聞主筆の渡辺恒雄氏の人事に関する強い意向などもウワサされています。

「飛ぶ統一球問題」については、NPBの第三者委員会による調査が行われており、9月29日に結果報告されることになっています。それを待たずに加藤氏はコミッショナーを辞める。この辞任劇には、ホームラン記録と飛ぶボール、そして王貞治氏らが保ってきた日本のホームラン記録との関係もあるのでしょうか。次期コミッショナーの人選についても、巨人の球団会長である渡辺氏が王氏を強力に推しているらしい。ホームラン記録とのバーター取引といった様相を呈してきたんだが、仮に王氏がコミッショナーになれば、何代も続いてきた「天下り」の系譜に終止符が打たれます。いずれにせよ、プロ野球に対するファンの不信感を払拭できる人物になってほしいものです。

野球の記録で話したい
加藤良三コミッショナー辞意


情報発信者必読! プロ・ブロガーが実践する パソコンの日本語入力スピードを2倍にする方法
No Second Life
個人的にキーボード入力は、けっこう早い時期から仕事で使ってました。最初は富士通のワープロから。このブログで紹介されている「親指シフト」を覚えたっけ。あれはなかなか優れもので、体に覚えさせて慣れると確かに速く打つことができるし、日本語の感覚にも合っていると思います。それがどうして今のようなローマ字入力になったのか、といえばパソコンでMacを使い始めたから。変なカッコ付けで「Macならローマ字入力でしょ」という思い込みがあったんだと思う。今コレを売っているキーボードもUS版で「ひらがな」が付いてないものです。そうだよなぁ、別にローマ字入力にこだわる理由なんてないよなぁ。カツマーはどうかと思うんだが、20年も前に接した「親指シフト」まだ体は覚えているのか。ちょっと試してみようかな。

男性生殖器に関する5つの研究
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男性の「性」に関する名著に英国のノンフィクション作家、ロビン・ベイカーって人が書いた『精子戦争』ってのがあります。この本はメチャクチャおもしろい。たとえば、どうして男同士で自慰=オナニーについて、隠したり揶揄したり貶したりするのか、といえば、それは自慰行為は精子の再生産であり、戦闘準備態勢を常に整えておくことであり、男性間にとって自慰の時期や頻度などは相手に知られてはいけないことだから、と解説しています。この記事も同じような話なんだが、睾丸の大きさと子育ての協力度に相関関係があるようです。子育てに関心がない男性の睾丸はデカいのかもしれません。

How Amateurs Destroyed the Professional Music Business
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パソコンで音楽を作るDTMの進化で、誰でも簡単に作曲などができてしまい、それが「音楽産業」を破壊するだろう、という記事です。コレ、サンプリングで音源を勝手に使ってるなんてのはカワイイもんで、海賊版で荒稼ぎしているアマチュアもたくさんいます。しかし、今のプロフェッショナルな「音楽業界」全体が、むしろ「劣化」しているわけでアマチュアと五十歩百歩だ。音楽で金を稼ぐ、というビジネスモデルが変化しつつある、ひょっとすると無効になっている、ということです。

働かないアリは長生き 琉大・辻教授ら研究チーム発見
琉球新報
これはアチコチで取り上げられている記事なんだが、ネット上に棲息する多数の引きこもりにとって「朗報」というわけです。アリは社会的生物なんだが、利他的行動をとる生物の例に漏れず、他者の行動にタダ乗りする「フリーライダー」がアリにもいます。彼らのほうが生存率が高い、というのはちょっと考えれば当然。ただ、働く側のアリは、何らかの「防衛策」を講じているハズなので、そのへんを研究しないと理解は深まらないと思います。


アゴラ編集部:石田 雅彦