シリア問題でケチがついたり、またぞろ行政機関が機能不全に陥るなど、米国がドタバタしています。「モンロー主義」が象徴的なように、米国は建国以来、対外的に不干渉主義を貫いてきました。しかし、東西冷戦で西側のリーダーになってしまい、旧ソ連が崩壊して以降、イスラムを主敵にした「世界の警察」という神輿の上に乗せられてきました。イスラムが主敵、というだけで、神輿に乗せているのがいったいどこかよくわかります。「勝共」がスローガンにならなくなったので、イスラムで武器弾薬を消費せざるを得なくなった、という事情もあるんだが、背後にいる勢力はどちらも同じです。
ところで、オバマ大統領は、インドネシアで開催されるアジア太平洋協力会議(APEC)首脳会議を欠席し、ブルネイで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)会合への参加も取り止めました。「アジア軽視」や「中国への譲歩」などというメッセージにならないよう、米国はケリー国務長官やヘーゲル国防長官をアジアへ派遣。日本でもいわゆる「2+2」という外務防衛の首脳会談を行いました。なんか必死です。
米国は今、対外的にあまり積極的に出ていきたくないんでしょう。金融政策などの国内問題で大忙し、といった感じ。二期目に入ったオバマ大統領の「役割」はいったい何かと言えば、大規模な対外伸長や外国での軍事行動、敵対活動を止め、現実的な内政処理へ舵を取る、というのが大局的な仕事なんじゃないかな、と思います。アジアへ行かないオバマ大統領は、実はこうしたメッセージを自国内へ送っているのかもしれません。
そんな気配を感じたのか、ケニアやアルジェリアなどでイスラム過激派が活発化。どうやら、米国が「21世紀型モンロー主義」に入るのを、なんとしても阻止したい勢力がいるようです。こうした状況で日本が、どう戦略的に動き、利益を得ることができるのか。対米追従ではない外交手腕が問われます。
『永田町時評』News SUN
日米安保の見直しか
Google Glass XE10 update brings transit directions and viewable links inside notifications
PHANDROID
ここにきて話題が終息気味のGoogle Glassなんだが、どうやら音声認識が邪魔になっている、ということのようです。何かコマンドを指示したいとき、ユーザーは命令をつぶやかなければならない。「Glass、動画を撮れ」とか「Glass、メールチェック」とか。確かにコレは恥ずかしいです。この記事では、乗り換え案内などのAndroidデバイスとの連携やGlass上の画像表示について紹介しています。まだ日本で発売はされてないGoogle Glass。1500ドル、15万円もするそうです。
最近、少し気になっている“tumblr”について考えてみた
ACTZERO
ビジュアル的なSNSサービス、日記風で他人の記事をリツイートできる、というのが「tumblr」です。見栄えがいいのが特徴。このブログでは、自分でオリジナルのデザインを作ることができる、と書いています。オススメ、というほどでもないんだが、企業イメージなどにこだわる会社は導入してみてもいいかもしれません。
A wolf howl is the ultimate sign of respect (if you’re a wolf)
io9
乃南アサの小説『凍える牙』やジャック・ロンドンの小説『白い牙』、さらに戸川幸夫の『牙王物語』に「ウルフドッグ」というのが出てきます。イヌとオオカミのハイブリッドで、飼い主に対する絶対的な忠誠心があるようです。厳しい野生環境では、優れたリーダーを中心にした集団でなければ生きていくことができない、というオオカミの習性からでしょうか。この記事はオオカミの遠吠えの意味について書いています。仲間同士のコミュニケーション、というのは当然なんだが、オオカミのグループでリーダーなど、欠くことのできない存在がいなくなると頻繁に遠吠えして呼んだりするらしい。人間よりずっと正直です。
Google「自律走行車」は世界の自動車メーカーを脅威 へ!?
clicccar
ちょっとタイトルが「?」なんだが、いよいよ自動走行のクルマが実現しそうです。このところ日産は、EVなどの公道実験をしたり、いろいろと新技術に意欲的に取り組んでいます。横浜で自動運転のクルマが走り始めるかもしれない。これは、その日産の「自動走行車」とトヨタのプリウス改造型を使ったGoogleの「自律走行車」について書いている記事。どこがどう違うのか、と言えば、日産とGoogleでは技術のアプローチがかなり違います。より現実的な反面、Googleのほうは実用化はかなり先でしょう。特に行政の規制が厳しい日本には、自動走行車が走るために超えなければならないバカげたハードルが多すぎます。
アゴラ編集部:石田 雅彦