民主党と自民党と非主流派が最近色々と動きが激しいと話が漏れてくるのでちょっくらまとめてみたいと思います。
とりあえず霞ヶ関(に限らないと思いますが)では「モナ夫」のあだ名が未だ定着している、民主党の次世代エース、細野豪志衆議院議員がこれまで定例で水曜に開催してきたグループの会合を木曜に移行して前原グループにぶつけてきた形で「いよいよ派閥結成か」と周囲がざわついています。民主党政権時は雄弁を誇る一方で何事にもどっち付かずの対応を続けて、よくも悪くも精悍なイメージを保ち続けることに成功した細野氏ですが、そろそろ勝負時が来ているのかもしれません。どうやら海江田サンは次期選挙に出ないようだという噂もありますしね。
10月7日には細野氏と維新の会の松野頼久幹事長、みんなの党の江田憲司前幹事長というどぎつい3人が会食をし(7月につづき2回目)、さらには規制改革と地域主権に関する勉強会「ドライの会」を設立したとのことで、進まない野党連携のキーマンとなろうとしているようです。橋下徹大阪市長も25日に「維新の会や、みんなの党、民主党で考え方が同じ人たちを一つの集団にまとめてほしい」とのコメントをしており、勉強会への動員も50人規模と軌道に乗りつつあり大きな動きにつながるかもしれません。
一方で自民党内で暴れているのは塩崎恭久政調会長代行だそうです。第一次安倍政権の時は抜擢を受け官房長官を務めましたが、理想論に溺れ党内調和を乱した戦犯扱いをされてしまった塩崎氏ですが、続く麻生政権でもいわゆる「麻生おろし」に走り、すっかり評判を落としてしまいました。今回の安倍政権でも重役にはお呼びがかからずに、むしろ日銀出身という事で金融緩和政策に反対したり、最近では突然「東電事故処理部門の分離論」を唱え始めて総スカンをくらったりと迷走が目立ちます。
「産業政策から競争政策へ」が信条で公正取引委員会の権限を強める法案「公正競争確保法案」を提出する予定で、言ってる事は正しいと思うのですが、何となく政権として政府ファンドを活用した事業再編を進めていこうという中で時宜を得ていないとの指摘もあり、やや政権中枢から煙たがられているようです。ただこういう党内野党も政策のバランスを保つためには重要な気がするので、引き続き暴れてほしいと個人的には思っています。
ということで最近の政治の流れについて思うところでした。なんかすっかり政権が落ち着いて政局に面白みが無いので、細かいところを拾うしか無い感じですね。基本的には良い事なんですけど(笑)
ではでは本日はこの辺で。
編集部より:このブログは「うさみのりやのブログ」2013年10月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はうさみのりやのブログをご覧ください。