YouTubeやニコ動などの動画投稿サイトを最近、にぎわせているのが自作の3DCD(立体的な三次元コンピュータグラフィック)の作品群です。映画やゲームではもはや3DCGは当たり前で、パソコンの性能が劇的に向上し、開発ソフトも多種多様なものが出ている。そのため、個人でも手の届くハードやソフトの環境下で気軽に誰もが3DCG作品を作ることができるようになっています。
オッサン世代、パソ通の時代から有名な制作ソフトが「六角大王」です。このソフト、今では著作権が別会社へ譲渡されているようです。以前はMac版もあったんだが、今ではWindows版のみらしい。入門向けツールとしてこれで育った人も多いでしょう。ほかにも「Shade」シリーズとか「CINEMA4D」シリーズなんかがあります。しかし、どのソフトもお高い。「Maya」や「CINEMA 4D R15」なんていうハイエンドソフトは、バージョンや使用環境によって数万円から数十万円もします。
しかし最近になって、特に音楽系ダンス系の3DCGの投稿動画で良作品が多数輩出されています。その背景には、安価で手軽なツールの誕生がうかがえるんだが、中には無料で使えるフリーソフトもあり、ちょっとしたパソコン環境があれば、短いダンス動画を誰でも簡単に作ることができるようになっています。たとえば「MMD」と呼ばれる「MikuMikuDance」なるフリーソフトがある。フリーの3DCGのムービー制作ツールとして、もはや「偉人」と称される「樋口M」こと樋口優氏のサイト「VocaloidPromotionVideoProject」でWindows版だけながら無償公開されています。
「MMD」は、フリーソフトながら、3Dモデルの作成時や再生時にリアルタイムでレンダリングさせられる機能、WAVファイルと同期させつつ作業のできる機能といった多種多様な特徴があります。これにより、いわゆる「ぬるぬる動く」3DCD動画を作ることができる。また「VOCALOID2」のデータを読み込み、あたかも口パクで歌っているような動画を作ることでき、当初は「初音ミク」を歌わせ踊らせる動画が大量にネット上にアップされていました。ちなみに「ぬるぬる動く」とは、電子計算機的なギクシャクした動きではない「人間っぽい」動きのことで、あたかもホンモノの如く動くCDのこと。スムーズに「生命を吹き込まれた」ような動き、というわけです。
現在ではこの「MMD」を使って、これまでのVOCALOIDが歌って踊る3DCGから、ほかのアニメやゲームのキャラを「ぬるぬる」動かす動画を投稿する作者が現れるようになっています。また「モデル」という汎用素材や背景などを共有することが可能で、こうした「モデル」などを利用して、別の制作者がさらに簡単に3DCGを作ることができ、彼らがネット上にあげることでどんどん作者が増え、作品も拡散しつつあります。この中にはオリジナルキャラや既存のコンテンツキャラを独自にアレンジしたものがあり、かなり高い完成度の作品も散見されるようになっている。そこでオッサンは断言しよう、来年は「MMD」やその派生作品からアイドルスターが出現すると。そもそもテーマからして完全にハズしてるかもしれないんだが、来年の話をすると鬼が笑う、なんて言う。まあそのときのお楽しみです。
ゴールドラッシュ
触って動かすことが出来るARデジタルフィギュア フィギュア界に革命が起きたか?
同人サークル上海アリス幻樂団が作った弾幕系シューティングゲーム「東方Project」のキャラを使ったMMD
重度障がい者もパソコンを自在に使える! 世界初の”呼気マウス”を開発
近畿大学プレスリリース
ストロー型のデバイスで息を吐いたり吸ったりすることで、パソコン上でポインティングができる、というシロモノです。マウスのように上下左右に動かせ、クリックもできるらしい。これを使えば、ロボットにも意志を伝えることが可能になり、障害者の自立支援にも有効とのこと。慣れてくれば、かなり使い勝手のいいデバイスになりそうです。
「数学が苦手」は生まれつきではなく努力によって克服可能
GIGAZINE
何でも努力によってなんとかなる、というのは本当だと思うんだがたとえば、数学的な考え方、という資質はけっこう遺伝的なものなんじゃないでしょうか。数学的に考えることに得手不得手がある、というわけです。それによって「数学が苦手」という子がいたりします。もちろん、努力すればほとんどのことはなんとかなる。この記事によれば、数学に限らず、その「事実」を体験することが重要、というわけ。ようするに今の教育では、努力してもしょうがない、と人生自体を諦める子が多い、ということです。
なんでこんなデザイン? 史上最も珍妙な巨大ロボット13選
KOTAKU JAPAN
ゴジラくらいの大きさの生物は、よほど中身が空洞かなにかじゃないと、とても地球の重力で立っていられない、などと言われます。ロボットにしても金属製ならかなりの重量になるはず。ガンダムが18メートル、ウルトラマンがエヴァンゲリオンが40メートル、超時空要塞マクロスにいたっては1200メートルの長さというか高さがある。ガンダムの重さは43.4トンらしい。18メートルで約43トンというのは、けっこう軽いわけで軽量合金なんかが使われているんでしょう。しかし、ガンダムの足裏の面積はわりと小さい。そこに43トン、2足で20トン以上がかかるわけなんだが、柔らかい地面だと足が沈んで抜けない、というトンマな状態になるはずです。この記事ではメチャクチャ巨大で滑稽な外見のロボットが紹介されています。
Finland Used To Have The Best Education System In The World — What Happened?
Bisiness Insider
フィンランドの学力は世界一らしいんだが、OECD加盟国中、授業時間は最も少ないながら効率的な教育方法が効果を発揮しているようです。7歳~16歳までの9年間が義務教育にあてられ、クラス20人以下の少人数制のもと、習熟度に合わせて丁寧な指導が行われるんだそうです。授業時間が少ない、ということは教員の勤務時間も少ない、ということで、そのため各児童に応じた指導方法の模索など、授業の準備に充分な時間をあてることができるのが大きいらしい。しかし、最近になって学力の国際比較でフィンランドが順位を落としてきている。一部では「フィンランドの教育先進国としての黄金時代は過去のものになった」などと言われている。この記事では、その原因について書いています。
アゴラ編集部:石田 雅彦