野党再編騒動にみる不毛 --- かわにし のりひろ

アゴラ

みんなの党のお家騒動というのか、喧嘩? を見ていると、政治とは民意を反映しないものなのだと感じてしまう。公務員改革・小さな政府と目標とした政党だと思うのですが、方向性がハッキリしないまま、空中分解である。本当に「なんなの党」である。まったくの期待はずれである。東国原さんも国会議員に飽きたのか、地方自治の方をやりたいとのことであり、維新もどうも地方議員の寄り集まりで、国レベルの政策を考えられる人が少ない。


また江田さんと合流するかもと思われた民主党の細野さんも根性がないのか、時期を見ていたのか年内の合流はなさそうである。そうなると政党助成金などが貰えないので来年度の合流はハッキリ言って少ないと考えられる。今年あたりに合流してしっかりした選挙活動しないと2016年夏の参議院とのW選挙を考えると、3年間は重要な時期である。

「黄金の3年間」と自民党や新聞がいうのもよくわかるというのか、野党の頼りなさだけが増強されていくような気がしてならない。民主主義がしっかり運営されるのはしっかりした野党があることが重要なのですが、みんなそう指摘するのだが、野党がまったく機能しない状態の現在あることは確かである。

野党の国会質問を見ていると、勉強していないのがまるわかりで、ハッキリ言って、文句を言うために国会を開いているようも見え、こんなのだったら開かなくてもよくて自民党と有識者と官僚で議論した方がまとも、と思ってしまう。それだけ野党は頼りない。

この頼りない野党は考えてみるとホピュリスト的な党は、日本新党の誕生から始まったような気がしてならない。政治を志す若い政治家というのかまったく勉強もしていない弁論のたつ若者が大量に当選したときから崩壊していった。松下政経塾の卒業生がだんだん政治をやり始めるころからである。天国で松下幸之助さんは卒業生の活躍を見てどう思っているだろうかと思ってしまう。

彼らは、卒業してから何度、幸之助さんの墓参りにいったのだろうか。そんな不思議な感覚をもってしまう。この20年ほどの政治家は、親分というのかオーナーのお金で当選してある程度したらそのオーナーを裏切り独立していく、なんともいえない仁義というのか人の道に反するような気がしてならない。安倍さんをほめる訳でないが、総理に再度なられたときに三宅久之さんのお墓参りに行かれた。恩人に対する配慮が非常に伝わり、なんともいえない涙が出たものだ。彼らの恩人に対する態度はそのまま国民に対しての態度ではないかと思ってしまう。

「無税国家」そんなことを幸之助さんは言っていた気がしますが。一度、皆さん恩人の考えに賛同してそのためにしっかり働くみたいな政治をしたらいかがでしょうか。

かわにし のりひろ
会社員 コラムニスト 
マルハビ日記