2014年は首都圏の交通網が大変化

アゴラ編集部

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今年初めての「今日のリンク」です。本日から平常運転開始。今年もよろしくお願い申し上げます。さて、2014年が明けて一週間ほど経つんだが、今年はどんな一年になるんでしょうか。


国内政治では、昨年末から「靖国参拝問題」が尾を引いています。対米外交や周辺諸国への対応、さらに沖縄の基地問題は今年も懸案になるでしょう。選挙ではまず沖縄の名護市長選、そして都知事選でしょうか。今年の年末には沖縄知事選が控えています。当面のところ国政選挙はしばらく予定ありません。安倍内閣が長期政権になるかどうか、景気動向によって左右されるでしょう。国家予算は大赤字にもかかわらずの大盤振る舞いです。

その経済では、やはり消費税の増税です。4月から8%になる。世間では「駆け込み需要の反動」が心配されているんだが、アベノミクスの成果が問われることになりそうです。政府では、今年の夏前くらいまでに2015年10月から10%に上げるかどうか判断するらしい。このあたり、政治的にも争点になるかどうか、ちょっと要注意でしょう。

また、全国的に停止したまま、管理の電気だけ消費してる原発の再稼働問題も、今年の議論の焦点になるのは確実です。経済界産業界からは再稼働が強く求められているんだが、国民の「感情」をどう納得させられるか、この点でも安倍内閣の「決意」が問われる曲面が出てきそう。一方「NISA」導入で個人投資家が増えるのかどうか、このへんも要注目です。

東京オリンピックは、2020年の開催まで残りわずか7年になってしまいました。今年あたり、あちこちで準備が始められるでしょう。その前にロシアのソチで冬季オリンピックが、6月にはブラジルでサッカーのW杯が開かれます。プロ野球では、楽天のマー君こと田中将大投手の大リーグ行きがどうなるか、まだちょっと予断を許さない状況です。

首都圏で言うと今年は首都圏中央連絡自動車道、いわゆる「圏央道」があちこちで連絡し、東名高速と中央道、関越道がつながります。このNEXCOのリリースによると、6月に開通するらしい。これは首都圏の渋滞緩和にかなり大きな影響を与えるんじゃないかと思います。

鉄道では、JR各社で4月1日から自由席特急券、急行券の有効期間を2日から1日に短縮。また消費税導入で運賃も変更になり、要注意です。また、本年度内には、首都圏の「東北縦貫線」が開通。東北線や常磐線が東海道線と相互直通運転を始めます。首都圏では、高速道と鉄道で人や物の流れに大きな変化が生まれそうです。

文化・芸能では、3月にTBS系『はなまるマーケット』やフジテレビ系『笑っていいとも!』がそれぞれ終了します。一方、NHKの『おかあさんといっしょ』が放送55周年を、またフジテレビ系の『ミュージックフェア』が放送50周年を、さらにフジテレビ系『サザエさん』が45周年を迎える。NHK総合放送は60周年で『おかあさんといっしょ』は教育放送の歴史と共に歩んできた、というわけです。

年末から年明けには、マルハニチロホールディングスの子会社が製造した冷凍食品から農薬が検出されたり、エクアドルで日本人の新婚カップルが凶弾の犠牲になったり、ミハエル・シューマッハ氏の大ケガが伝えられたり、有楽町で火事が起きて帰省の足に大きな影響が出たりしました。今年もいろんなことが起きそうな予感がします。

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火災で新幹線停止

※トップ画像は、東名高速と中央道、関越道がつながった「圏央道」


遺伝子解析はもろ刃の剣!命の選別拭えぬ懸念。
マックンの気まま日記
遺伝子治療にまつわる様々な技術は、その発達の端緒から「優生学」との兼ね合いが取り沙汰されてきました。出生前診断で遺伝子を解析して選別する問題や、さらに「優秀な遺伝子」同士を掛け合わせる、いわゆる「デザイナーズチャイルド」の問題が消えません。医薬分野で遺伝子研究が果たしている役割の大きさは計り知れないほどなんだが、倫理や法律を含むこうした問題が払拭されない限り、どこでも安易に導入していいとは言えません。さらに体外受精で生まれた人が増えることで新たな問題が生じているらしい。このブログでは、法的な整備はもちろん、子どもを受け入れる側の家庭や社会にも「覚悟」が必要、と書いています。

Massive SuperPier Shipping Container Complex Coming to NYC
inhabitat
ニューヨークという街は、二つの川に挟まれた細長い島、マンハッタン島になってます。マンハッタン島の両岸には橋が並び、桟橋が突き出ている。航空母艦なんかが横浜の氷川丸みたいに係留されています。この記事では、コンテナ船を利用した巨大なショッピングモールが第57桟橋というところに2015年までにできる、と書いていて、現地では盛り上がっているらしい。新たな観光スポットになるんでしょうか。

東大 オキシトシン点鼻剤による自閉症スペクトラム障害の対人コミュニケーション能力の改善を実証
QLife Pro
オキシトシンってのは、いわゆる「感情移入」の脳内物質、と言われています。利他的行動などは、この物質が脳内で働いているらしい。このUCバークレー大のリリースにも同じようなことが書いてあります。また、セックスでオーガズムに達するときに出たりするし、母親が子どもを抱いたりするときに大量に出たりします。表題の記事は、鼻の嗅覚センサーからオキシトシンを吸引させ、自閉症の治療に役立てよう、というもの。効果があったらしいんだが、要検証といったところです。

一年の始まりなので、2014年に電子出版関連でどんな動きがあるか予想してみる
見て歩く者 by 鷹野凌
ブレイクするする、と言われて久しい電子出版なんだが、電車内でもけっこうタブレット端末を読んでる人の姿を見かけるようになりました。ただ、まあ書籍や出版というのは、単価が安いわりにコンテンツが膨大、さらに嗜好も多種多様、ということで、ベストセラー以外なかなか商売になりません。このブログでは、米国から新たな「黒船」が上陸し、タブレットが進化し、さまざまなサービスが生まれ、雑誌の電子化がより進み、自費出版から注目作品が出るのでは、と予測。さてさてどうなることやら。


アゴラ編集部:石田 雅彦