付き合った女性との屋根の下での内ゲバに勝ったことのない私。それだけに左翼の方々の内部闘争への気合入れっぷりだけは凄いなー、と一目置いている。昨日、都知事選に一番名乗りを上げたばかりの宇都宮けんぴょん氏の陣営がネット上で火消しに追われているらしい。
▼先陣を切るも、幸先の悪いスタートとなった宇都宮氏(FBより)
●元選対メンバーの告発ブログ
発端は一人の弁護士のブログ。昨年暮れから、澤藤統一郎氏が「宇都宮健児君、立候補はおやめなさい」とエントリーを怒涛のごとく連載。まー、この恨み節が半端ではない(汗)。冗漫で長ったらしい文章で、おまけに小見出しも無いので超読みづらい上に行間から怨念がにじみでている。なんでも2012年都知事選の選対メンバーだったのが、解任されたらしい。おまけに、けんぴょんに「宣戦布告」した動機について「半分は私憤」と開き直っているのだから、このオッサン、おもろいなー、と都知事選ネット選挙の号砲に相応しい炎上ぶり。しかも「外野からは、誰にも、つまらぬ『内ゲバ』と見えることでしょう」と自覚までしているもんだから、陣営内は頭を抱えていることだろう。
しかし、私憤だろうが公憤だろうが、気になるのは公選法とカネにまつわる話題。ブログでは、昨年6月時点の選挙運動報告書では、前回の選対事務局長を務めた元国立市長の上原公子氏らが「労務者報酬」をもらっていたと記述している。公選法では、末端の事務員(電話の取り次ぎ、出納責任者らの支持に基づく会計帳簿類の作成等をやる人)や、ウグイス嬢らの車上運動員ら「単純で機械的労務」に従事した人については、既定額の報酬をもらえるんだけど、上原のおばちゃんたち幹部は高度な判断を要するポジションにいるわけなので、交通費などの実費以外は受け取れない。それで、けんぴょんサイドはどうするのかな、と思っていたら、福島みずほさんのダンナである海渡雄一氏ら3人の弁護士連名の「法的見解」を提示して、「交通費や宿泊費など法的に認められる支出の一部にすぎない10万円の実費弁償に何の違法性もないことは明らか」と反論を開始した。
●内ゲバがもたらす影響に注視
まー、実際どうなのかな、とも感じるけど、日本の従来の選挙では、有力候補の風評・スキャンダルについて新聞やテレビはおろか司直ですらメスを入れるのは結果が出た後が一般的。今回も選挙戦中に目立った進展はないだろうが、ネット選挙が解禁されたことで、この手の応酬も可視化されていくのだろう。昨夏の参院選では、東京と宮城の民主党候補者、また比例の自民党候補者に対するネガティブキャンペーンが繰り広げられ、ネット選挙時代の情報戦対策に課題を残したが、今回のケースは、有力候補陣営の関係者による内ゲバという点で事情が違う。有権者への心証にどう影響するか、相手陣営がこれを利用する動きが出るのか。マニアックかもしれないが、ネット選挙時代の新しい教訓になるのか注目したいと思う。
それにしても、けんぴょん陣営の内部統制は、どうなっているのだろう。年明けもツイッターで紅白をdisる投稿をしてしまい=下記参照=、支持者の方々に「乗っ取られているのではないか?」と心配までさせたばかり。まぁ、ここら辺は代理投稿の担当者が、同じPCを使ってけんぴょんと自分のアカウントを使い分けているうちに、同期する現象が行ってしまった「事故」なので同情できますが。
共産・社民は推薦する方向のようで、応援弁士として「メロリンQ&きらきらキラちゃん」という夢の脱原発ミッショネルズがついに実現か見物ではあるんだけど、メロリンの熱烈親衛隊の幹部であるトートンさんもさすがに「勝ち目がない」と悟っているようで、士気が今一つ盛り上がらないようであります。
さて、本命候補の名乗り上げはいつなんでしょうか。
それではこんなところで。ちゃおー(^-^ゞ
新田 哲史
Q branch
広報コンサルタント/コラムニスト
個人ブログ