ジャニーズはどこから「ベテラン」と呼ばれるのか

アゴラ編集部

いまだに芸能界の一角に君臨し続けているプロダクションといえば、ジャニーズ事務所もその一つでしょう。アゴラ読者の年代でも、ジャニーズ系タレントの1人や2人、顔と名前を一致させて思い浮かべることのできる人は多いはず。長く芸能界で活動を続けているわけで、新人もどんどん出ています。「タノキントリオ」やSMAPあたりしか知らず、カラオケでも知らない歌ばかりでつまらない思いをしている人もいるんじゃないでしょうか。


昨今のジャニーズ系タレント事情で言えば、いわゆる「ベテラン勢」と「若手」に二分化されているようです。みなさんがご存じのSMAPのデビューは1991(平成3)年9月でした。デビュー以前の1980年代から芸能活動をしているんで、彼らの芸歴はかなり長い。デビュー順ではその後、94(平成6)年にTOKIO、95(平成7)年にV6、97(平成9)年にKinKi Kids、99(平成11)年に嵐、2002(平成14)年にタッキー&翼、2004(平成16)年にNEWSと関ジャニ∞(かんジャニエイト)がデビューしています。

ここまでが「ベテラン」と呼ばれるタレントたちで、2007年デビューのKAT-TUN以降からが「若手」と呼ばれているんだそうです。おそらくアゴラ読者諸氏で、知っているのはこのへんあたりまでじゃないでしょうか。Hey! Say! JUMP(ヘイ! セイ! ジャンプ)が2007(平成19)年に、NYC(エヌワイシー)が2009(平成21)年に、Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)が2011(平成23)年にそれぞれデビューしているんだが、いったい誰が誰やら、といった感じなのは、きっと当方ばかりではないでしょう。

それもそのはずで、Hey! Say! JUMPの中の2人NYCと重複しているので紛らわしい。NEWSと関ジャニ∞を掛け持ちしていたメンバーも若干いましたが、ジャニーズは基本的にグループ重複はなかったはずです。まだグループも決まっていない研究生、いわゆる「ジャニーズJr」の少年たちをどう組み合わせ、どうデビューさせていくかは事務所社長であるジャニー喜多川氏の裁量にまかされているわけで、1987(昭和62)にデビューした光GENJIにしてもメンバーが固定されるまで紆余曲折をたどっています。彼らのデビューはまさに「電撃的」でした。NYCの重複メンバーもいずれ、どちらかへ固定されるんでしょうか。

またSMAPの森且行さんのように途中でグループはおろか事務所自体を脱退する人もいるし、不祥事を起こしたり人間関係から辞めさせられるメンバーもいます。ちなみに森さんは、メンバーの中で最も器用でなんでも上手にこなせる人でした。頭も良かった。オートレースの世界で活躍するようになるのも、当時の彼から考えればそう不自然ではありません。

ただ、芸能界で生き残るのもレースの世界で生き残るのもどちらもそう簡単じゃない。かつて一世を風靡したタノキントリオでも、近藤真彦さんは事務所に所属しつつ、モータースポーツのマネジメントの世界で頭角を現しています。彼はタノキン時代から日産のニスモに接近し、レーサーの星野一義氏らから可愛がってもらうために努力していました。母親を交通事故で亡くしてもモータースポーツへの夢はあきらめなかった。ジャニーズ事務所内でも単なるタレントのワクを越え、一定の存在感を示しているんじゃないでしょうか。

表題の調査記事で話題になっている元少年隊の東山紀之さんも、森光子さんにかわいがってもらっていたことが有名です。少年隊の3人の中では錦織一清さんが頭も良く如才がないタイプで、植草克秀さんは少しおっちょこちょいで憎めないタイプ。東山さんはどこかクールでとっつきにくい雰囲気をかもし出していたんだが、女優の木村佳乃さんをカミさんにしたのは意外だったのと同時に女性の趣味は存外いいんだな、と感心したもんです。3人のうちで彼だけが突出して才能を開花させている感があるのは、それなりの理由があるんでしょう。

こうした「ベテラン」と「若手」に分けて調査されるくらい、世代的に広がっているジャニーズ事務所所属のタレントたちなんだが、タノキン世代もすでに50代です。ほかの事務所から男性タレントやグループが出そうになると、業界総動員で芽を潰してきたジャニーズ事務所の戦術はとかく批判されがち。しかし、今でも芸能界で活躍している同事務所の「ベテラン」たちを眺めてみると、単にそれだけじゃない努力や才能、大御所にかわいがってもらえる一種の「サバイバル能力」、さらに言えば事務所を含めて他者が容易に近づけない独自の世界や価値観が必要なんじゃないか、と思います。

gooランキング
【好感度調査】ジャニーズタレント好感度ランキング(ベテラン編)

※読者からのご指摘でデビュー年を修正しました(2014/01/15)。


マクラーレン、MP4-29を1月24日にオンラインで発表
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F1チームのマクラーレン、といえば、設立者のブルース・マクラーレン亡き後、米国人のテディ・メイヤーが運営を引き継ぎ、ホンダと組んだ時期以降はロン・デニスが指揮を執り続けている「古豪」です。リーマンショックから世界的な不況もあり、各F1もスポンサー探しに苦労している。マクラーレンもご多分に漏れず、今年はボーダフォンがスポンサーを外れ、メインスポンサーがいったいどこになるか、ちょっとした話題になっています。2013年度は表彰台に一度も上がらずシーズンを終えたマクラーレン。長期低迷状態に陥っているようで、スポンサーもなかなか見つからないんじゃないか。新型マシンのお披露目と同時に、新メインスポンサーが発表されるそうなんだが、あちこちからソニーの名前などが挙がっているらしい。さてどうなるのか要注目です。

フォームに記入するだけで退職届けが作成できる「退職届けPDFメーカー」
Gigazine
個人的には一度だけ「退職届」というものを書いたことがあります。人生の中でそう何度も書くもんじゃない、と思うんだが、今のような時代になるとそうとも限らないようです。で、最初に「退職届」を出したとき、嫌味な上司から「おい『届け』じゃないだろう。『願い』にしろよ『退職願』に」みたいなことを言われました。まあアイツが原因で辞めたくなったってのもあるんで、最後の最後まで馬が合わなかったですな。しかし、この記事で紹介されているPDF作成メーカーなんだが、こんな短文すぐに書けそうなもんなのに、面倒くさがりがいたもんです。

米物理学者チーム、Twitterを使って時間旅行者を捜索。結果を発表
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こういうことを大まじめにやるのが米国人らしいですな。コーネル大学にリリースが出てます。そんで、タイムトラベラーはいたのか、といえば、どうもいなかったらしい。いや実は私は西暦3002年から来ましてね、今はこうやって原稿を書いているんだが、それも仮の姿で本当はタイムトラベラーなんですよ、と言う人はやっぱりいないんでしょうな。

Sensoria Is A New Smart Sock That Coaches Runners In Real Time
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ジョギングなんかの記録アプリはいろいろあるんだが、これはソックスに仕込んだ圧力センサーをスマホアプリと連動させたものです。なかなか優れものらしい。「走る」という行為は、これはこれでけっこう難しい。ヘタに走ると足や腰を痛めます。専門コーチから教わることのできる人は少ないでしょう。このソックス連動アプリを使うと、足の接地場所などが記録され、走り方をアドバイスしてくれます。クラウドファンディングで開発資金を募集し、この3月15日に発売されるようです。


アゴラ編集部:石田 雅彦