「WhatsApp」といっても、日本ではLINEが一般的なのであまり知られていないかもしれません。スマホ用のメッセンジャーアプリなんだが、LINEがまだ広まっていなかったころ、最初にiPhoneなどに入れていた記憶があります。
しかし、世界でのユーザー数で言えば、3億人と言われているLINEに比べ、すでにWhatsAppの登録ユーザー数は4億5000万人を突破し、かなりの差をつけています。また、中国で一般的な「WeChat」も約3億人と言われ、こうしたメッセンジャーアプリの世界市場は、現状、群雄割拠状態になっている。WhatsAppがアタマ一つ抜け出ているとはいえ、予断を許さないでしょう。
WhatsAppの利点は、広告がいっさいないことです。登録後の1年は無料なんだが、その後は料金がかかる。にしても年間100円程度です。WhatsAppが広告を載せない理由はここに書いてあるんだが、その理念はよくわかる。やたらスタンプを押してくるLINEとは姿勢自体が違います。
表題の記事は、そのWhatsAppをFacebookが1兆6300万円で買収した、というものです。Facebookにはすでにメッセンジャー機能があるんだが、今後こちらへシフトしていく、ということでしょうか。Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは、両者は別仕立てで運用していく、と言っています。ジリ貧のFacebookの梃子入れ戦術の一環でしょうか。また、WhatsAppのジャン・コウムCEOも、これまで通り広告は載せない、と名言しています。
いずれにせよ、この買収劇によりWhatsAppは、ユーザー数10億人が視野に入ってきたようです。日本ではLINEが一人勝ち状態。今後、WhatsAppが逆転できるかどうか、メッセンジャーアプリ戦国時代に決着がつくかどうか、要注目です。
BGR
Facebook to buy WhatsApp for $16 billion
Germany cancels delivery of last 37 Eurofighter jets: source
BUSINESS INSIDER
ユーロファイタータイフーンは、EUの英独伊西が共同開発した最新の戦闘機です。日本の自衛隊では、次期主力戦闘機の選定で候補にもあがっていた。ステルス性能で上回っているF-35に決めたんだが、これはどうも失敗だったようです。いつまでたってもF-35の実戦配備が進まない。日本の空の防衛力は日々、減退している、というのが実情です。F-35はユーロファイターよりやや性能が優位。しかし、値段が約倍です。しかも実用性には格段の差がある。軍事技術は日進月歩ですぐに陳腐化します。早くユーロファイターを配備しておいたほうが良かったんじゃないでしょうか。この記事では、ドイツがユーロファイターの導入で最後に納品し残されていた37機をキャンセルした、と書いています。すでに約150機が配備されているんだが、ケチった、ということなんでしょうか。ちなみに、韓国空軍はまだユーロファイターに未練があるようです。
ソチ五輪で生まれた「メダルをかじるな」という奇妙な論調 by久田将義
東京BREAKING NEWS
いよいよクライマックスが近づいてきたソチ五輪なんだが、JOCはどうやら「メダルを噛む」行為を禁止し始めたようです。2月12日にノルディック複合で銀メダルを取った渡部暁斗選手が、カメラマンから「メダルを噛んでほしい」と求められた際、その理由についてJOCから禁止令が出されている、と言ったそうです。メダルはいったい誰のものか、という論争もあり、「噛む」行為を「下品」と感じる人もいるでしょう。もともとこの行為、最初に始めたのは1988年ソウル五輪の競泳男子200m自由形で優勝したダンカン・アームストロング選手と言われています。しかし、選手がメディアの要求にいちいち応える必要もないと思います。嫌なら断ればいい。渡部選手は噛むのは嫌だったそうなんだが、JOCから止められているからできない、というのはおかしな話ではある。メダルを取れなかったら「税金泥棒」と罵られる構造とどこか似ています。
動物の権利と肉食
国家鮟鱇
イルカ漁に対する米国など欧米各国の異常な反応には困ったもんです。これはもう文化とか宗教観、哲学といった形而上的な違いとしか言いようがない。ものを食べるとき、いったい何に対して感謝するのか、といった根本が違うわけです。当方は自然の恵みに感謝したりするんだが、キリスト教徒は神に感謝する。その神にしても一神教なので唯一絶対のものらしい。八百万の神、というアニミズムとは考え方からして違います。手塚治虫のマンガ『ブッダ』を読んで知ったんだが、自然界は弱肉強食で「弱い」から食べられてしまう、というのはどうも間違いらしい。食べられるのは自然の摂理であり、食べられるのはネガティブなことじゃない。また、食べる側も無為な殺生はしません。ヒトだけが違う、ということです。
Google engineer creates application that monitors Wikipedia content bots
PHYS.ORG
Wikipediaについてはあまり過信しないほうがいい、というのがもっぱらの定説です。この記事は、あまりにも巨大に成長したWikipediaは、すでに人間の管理が難しくなっていて、ドイツのプログラマーがいわゆるbotでWikipedia画面と各言語への変換をするアプリケーションを開発した、と書いている。おかしな投稿も監視できるそうなんだが、こうしたアプリケーションは初の試みだそうです。
アゴラ編集部:石田 雅彦