都知事選が終わりました。
「泡沫候補」と呼ばれながらもインターネットを用いて若者を中心に指示を集め、健闘していた候補のうちのひとりに家入一真氏がいます。
起業家として活動する彼は自らの政策をTwitterを用いて募集し、「ぼくらの政策」として練り上げていきました。当選はしなかったものの、彼の政策は民意をそのまま反映させたものだけに、注目に値するものがあります。
なぜならそこには市民の求めるものがそのまま書かれているからです。数多く応募があった中から彼は120の政策を作り上げ、選挙に挑みました、
その中で今回は彼の政策の「東京はどうしたらすごい街になるだろう?」から、注目の政策を取り上げて考えてみようと思います。
まず目についたのは都内の各地にWi-Fi環境を設けるというものです。
「都内にWi-Fi環境を完全に整備し、どこでも誰でも働ける東京、観光客も嬉しい東京を目指します。」
この文脈でいうと、おそらく無料の公衆無線LANを完備させると読み取っていいでしょう。
既に表参道には観光客向けに公衆無線LANがありますが、あくまで表参道だけですし、まず表参道だと気軽にパソコンを広げて作業をするという気にはなりません。
他にも渋谷や新宿、また八王子市や多摩市などの郊外にもあれば望ましいところです。それを実現しようというのが家入氏の考えなのです。
もしこれが実現すれば素晴らしいでしょう。
今はわざわざE-MobileやNTTにWi-Fiの申し込みをしなくても、スマートフォンのテザリングでWi-Fi電波を無料で使えますが、それでもどこにでもWi-Fiがあればありがたいと感じるものです。
もし電波が届かないような場所であれば、Wi-Fiが飛んでいるのはありがたいですし、それこそ誰でも「ノマド」をできるようになるというわけです。
スターバックスは既に無料のWi-Fiを店内で提供していますが、どこにでもスターバックスがあるわけではありません。都内も中心部であればスターバックスはたいていどこにでもありますが、西部に目を向けるとそうでもありません。
そのため、彼の政策のように「どこでも」「完全に」Wi-Fiが完備されれば、自由に働くことのできる環境は増えることになります。
しかもインターネット環境に困る外国人観光客にとっては、ありがたいものです。空港でも自由にWi-Fiを使えない日本では、Wi-Fi完備は本当に観光客にやさしい環境作りになるはずです。
そうすれば東京に来る観光客にとっての障壁が減り、今まで以上の観光客が東京を訪れることにもつながるでしょう。
東京都政はもっと都民の立場になって、生活・働く環境の整備をしていく必要があります。福祉や教育ももちろん大事ですが、暮らしやすい・働きやすい環境を作ることが、「世界一の街」を作る基盤創りになるのではないでしょうか?
坂田 航
Twitter@MgWataru
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