ニューヨーク市といえば家賃をはじめ消費税、レストラン料金、所得税など全米都市別で最高ランクにあるというのが一般的な概念です。
では、安定した職をもった独身の方々の生活費はどうなんでしょうか?都市の地域情報を提供するローカリティが発表したヤッピー指数が教えてくれます。ヤッピーと聞けば、思わず映画「アメリカン・サイコ」を思い出しましたか?ここでいうヤッピーとはあそこまで極端でなくとも、見た目に配慮する20—40代の高所得者層を指します。指数を構成する生活品の項目は、ざっと以下の通り。
・日々の洗濯物を含むクリーニング
・ヘアカット
・ヘアブロー
・フェイシャルケア
・マニキュア、ペディキュア
・ペットケア
・ジム
・ヨガ
男性でもヤッピーとあればフェイシャルは必須!?
(出所 : youtube)
では、ヤッピー指数を元にはじき出された年間の生活費別ランキングをみてみましょう。
1. サンフランシスコ(カリフォルニア州) $6718/69万2000円
2. デンバー(コロラド州) $6640/68万3920円
3. ワシントンD.C. $6414/66万640円
4. フェニックス(アリゾナ州) $6382/65万7350円
5. ラーリー(ノースカロライナ州)$6282/64万7050円
6. ミネアポリス(ミネソタ州) $6271/64万5910円
7. シアトル(ワシントン州)$6228/64万1480円
8. サンディエゴ(カリフォルニア州) $6220/64万660円
9. マイアミ(フロリダ州) $6187/63万7260円
10. ハートフォード(コネティカット州)$6140/63万2420円
あれ?と思われたでしょう?そうなんです、ニューヨーク市はランクインしておりません。順位は13位で6017万ドル(61万9750円)だったんです。また全米有数の都市とされるロサンジェルスは11位(6119ドル/63万260円)、シカゴは12位(6025ドル/62万580円)でした。
なぜ、このような結果になったのでしょうか?
ひとつには、競争性が挙げられます。大都市であればあるほど各店舗の競争が激しく価格を抑えざるを得ない。賃金が割安な移民の人口で違いが出て来たともいえるでしょう。外見を美しく保つ必要性にも、その差が現れたのかもしれません。
今回の結果、ニューヨークに引っ越してくるヤッピーの皆さまにはホッとひと安心?アパートの家賃や住宅価格を含めた全体的な価格水準をみると、ニューヨーク市のべらぼうな高さに辟易しますけどね……。
編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2014年3月9日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった安田氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。