“新経連サミット”が超絶意識高くて悶絶

新田 哲史

ども新田です。新井に改姓した記憶はありません。BLOGOSで昨日、書いた覚えのない記事が私のものとして転載されてネット上で「著者の性格の意地悪さが現れている」等と一方的にdisられて参ったな(汗)どうやら苗字が似ていて取り違えたらしいのだが、山本太郎と間違えられたやまもと隊長の気分がようやく実感できました。で、表題の「新経連サミット」は明らかに名称違いだが、イベントの主催者とテーマ性を分かりやすくするために敢えて“誤用”したもので、正確には「新経済サミット」です。ちょっとだけ覗いてきたので、その感想をば。


イベントは今年2回目。去年の参院選で新経連の方々とつながりが出来て、「ブロガー」枠みたいなもので潜入して2日目の冒頭の2セッションを生観戦。所用により泣く泣く席を外して、あとは夕方のミッキーや〝熊のにーさん”たちの討議をユースト中継で見た。

※おぉ、まさか最前列にミッキー自ら。昨年はお世話になりました
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それにしても、さすが新経連。世界的犯罪組織スペクターの日本支部があった建物(詳しくはこちら)を会場に選ぶあたり、グローバル化の旗振り役としてふさわしい派手さだ。オラクルのエリソンCEOを筆頭に世界的なベンチャー経営者が続々と集合。初日には、「あべぴょん」もやってきた。登壇者は、ダンスイベントみたいに音楽でノリノリでステージに現れ、会話は基本英語てな具合。熊兄が、シリコンバレーの中学校だかの卒業式で訓示されたという「世界を変える人間になるか?そうでない人間になるか?」なんて超絶意識高い話を持ち出した時には、「あほロアー」に過ぎない私は卒倒してしまった。

※2日目の最初のセッション。夏野さん(左)司会で、LINEの森川さんら
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とはいえ、最近、熊兄を見直している。セッションでは、都知事選にミッキーを担ぎ出そうとしたとジョークを話していたが、これは根拠が無い話ではない。私が関係者に聞いた話では、熊兄は都知事選の際に新経連として支持候補に推薦を出すべきだとミッキーに具申していたらしい。去年の参院選で懲りたミッキーが乗り気じゃなかったらしいのだが、都市戦略の政策論議を深める意味では、熊兄の「主戦論」はありだったと思う。

そもそも、新経連の成り立ちからして政治的性格を帯びているわけなので、岩盤規制打破とかイノベーション促進とかグローバル化推進とかみたいなことをやるには、「経済」というホームグラウンドだけでなく「政治」や「社会」というアウエーでもっと暴れまわることが必要なんじゃないだろうか。ミッキーは「サミットを日本のダボス会議にする」と、また超絶意識高い目標を掲げていたが、本家ダボスでは、貧困や国際紛争、環境などの政治的・社会的テーマも討議している。意識高い系の「A層」向けのニューエコノミー礼賛イベントにとどまるのは勿体ない。「D層」とは距離を置いても、「B層」のIQ高めくらいまでは方向性で一致しないと日本社会は動かない気もする。

そういうわけで日本版、いやアジア版ダボス会議として、ソーシャルイノベーションの発信に力を入れることも視野にしていただけたらと期待しております。さしあたっては日本への「移民」の是非、ダイバーシティについて踏み込んで議論するのはいかがでしょうか?

ちなみに、熊兄を除く新経連界隈の皆さんから忌み嫌われている我が党の党首は、地方のシニア層のITリテラシー向上へ先週から動き出したようです。東京の外から、草の根からのソーシャルイノベーションもありかな。個人的には界隈の方々の誤解を解いてコラボしたいんですけどね。いや、その前にもう来年のサミットから「出禁」かもしれない(汗)ではでは。

新田 哲史
Q branch
広報コンサルタント/コラムニスト
個人ブログ