韓国フェリー遭難の事故原因は諸説紛々

アゴラ編集部

韓国の南端にある珍島(チンド)は、天童よしみの歌にあるように風光明媚な観光地です。本来は陸地と離れているんだが、年に数回、大潮の干潮に「海割れ」と言われる現象が起きます。珍島と近くの小島との間に地峡ができ、海を渡ることができる。これが珍しいので「珍島」と呼ばれたようです。


この珍島の沖合で、4月16日に悲劇が起きました。韓国の修学旅行生らを乗せ、仁川(インチョン)港から済州島(チェジュド)へ向かっていたフェリー「SEWOL号」が沈没。何らかの原因で浸水し、横倒しになって2時間ほどかかって沈んだらしい。乗員乗客462人。17日現在、179人が救助されたものの男女6人の死亡が確認され、依然として残り277人が行方不明になっています。

現場の水深は数十メートルといわれ、同船の一部が海面上に出ているようです。船内に閉じ込められている、と思われる遭難者から「まだ生きている」というメールが届いた、という情報もある。韓国政府は海洋警察や海軍を含めた大規模な救助活動を続けているんだが、船体自体を引き上げられるクレーン船の到着が18日になるようで、被害の拡大が懸念されています。

大規模な海難事故といえば、2013年10月に地中海シチリア沖で起きた「ランペドゥーザ島難民船沈没事故」が記憶に新しいところなんだが、この事故では難民を運んでいたこともあり、犠牲者の数は正確にわからないものの360人以上が犠牲になっています。この海域は「難民船銀座」とも言われ、同じような海難事故が後を絶ちません。船舶は乗客数が多く、大規模な事故の場合、どうしても犠牲者数が多くなります。

今回の珍島沖のフェリー事故では、日本製の中古を改造し、乗員定数を大きく水増ししていた疑惑も出ています。また、出港の遅れを取り戻すため、本来の航路より陸地近くを航行していたのでは、という話もある。また、暗礁のある海域ではない、という情報もあり、事故の原因についてはテロ説や北朝鮮の攻撃、潜水艦との衝突などが飛び交い、諸説紛々としています。

珍島沖、ということで干潮が原因か、と思ったんだが、当日の昼前がちょうど満潮時刻。これも考えられません。いずれにせよ、行方不明者が船内に閉じ込められているのだとすれば、一刻も早い救出が待たれます。

素浪人♪の日々不穏
477人乗り旅客船沈没 2人死亡・290人不明=韓国 ~お気の毒だけどこっちは見んなよ~


ノートパソコンはそろそろ限界が見えている
録画人間の末路
モバイルという携帯端末の進化で、ラップトップという死語になったノートパソコンにも引退勧告、という話が横行しているんだが、タブレットやスマホはまだまだパソコンの代わりにはなってません。よく携帯端末に無理やりキーボードをつけて文章を打ち込んでる人を見かけます。あれは無理がある。今ではノートパソコンも軽く薄くなってるわけで、キーボードと一緒にタブレットを持ち歩く必要もない。ブラウザなど、依存アプリも両者で同じ機能があるわけでもありません。このブログでは、東芝が4K液晶のノートパソコンを作った、という話から、どうもパソコンからタブレットへの流れを加速したがっている連中がいる、と続き、さらにノートパソコンは解像度の問題ではない、と書いている。確かにノートパソコンはいずれ、タブレットなどへ変わっているんだろうが、本格的にそうなるためには、インプット用のイノベーションが必要でしょう。

Syrian President Assad’s Favourite Restaurant Moves to Iraq
INTERNATIONAL BUSINESS TIMES
シリア、ダマスカスにある人気レストラン「Naranj」は、アサド大統領もお気に入りなんだが、この店がイラク北部のアルビールに移転する、という記事です。ダマスカスは4年間にわたるシリア内戦で荒廃し、とても経営を続けることができない。内戦はいつ終わるともしれない。屋上テラスで食事するのは自殺行為。で、移転を決めたんだが、従業員を解雇せず、ダマスカスは支店として継続するらしい。アルビールはイラク第四の都市で、オイルマネーで好景気だそうです。ダマスカスは行ったことはないんだが、内戦で大変なことになっている。ウクライナに世界の耳目が集まっている代わり、シリアでは依然として蛮行が大手を振って歩いている、というわけです。

フリーランスになる前に、覚悟して欲しい3つのこと!自制できないタイプの方がフリーランスになると、理想と現実のギャップにやられます。
クレジットカードの読みもの
自分で自分をコントロールする、というのは、かなり難しいです。人は自由を求めるが、不自由な状態でなければ生きていけない、というジレンマ。誰かに強制されないと、なかなか苦役をやる気になりません。好きなことを仕事にしろ、と人は言う。しかし、仕事になった途端、それまで好きだったことが苦痛になったりします。会社勤め、というのは、こうした人間に一種の強制的苦役をもたらしてくれる「装置」なのかもしれません。フリーランスで成功している人のほとんどは、自制心がかなり強い人だと思います。

livescience
これは驚くべき外科手術なんだが、犬に噛まれて引きちぎられた女性の耳を、ヒル(蛭)を利用することによってくっつけた、という米国ロードアイランド州の話です。ちぎられて取れた耳をもとに戻すためには、血液の流れを再生させなきゃならないんだが、この手術では血液を送る動脈は運良くつなげるころができたものの、静脈がうまくいかなかったらしい。米国FDA(食品医薬品局)は2004年から医薬品でヒルの利用を承認しているんだが、耳に送り込まれた血液を外へ出すため、ヒルの力を使ったんだそうです。耳の組織が再生され、もとの場所にくっつくことが確認された後にヒルは女性から引き離される。ほとんど傷も見えず、きれいに再生された、とのことで、これまで同じような方法で50例の成功が報告されているようです。


アゴラ編集部:石田 雅彦