プロスポーツの選手寿命は伸びているのか

アゴラ編集部

プロ野球、中日ドラゴンズの山本昌投手は今年48歳です。二軍に落ちているものの、一軍昇格を目指して頑張っています。キング・カズことJリーグの三浦知良選手は47歳。所属の横浜FCはJ2で、今年は怪我で出場機会も少なりそうとはいえ、ブラジルW杯の代表選考に最後まで残っていたそうです。このブログに書かれているバーナード・ホプキンスというのは、老練で狡猾、という感じのボクサーです。今年49歳。その戦い方はけっして褒められてきたわけではありませんが、それにしてもこの年齢で世界チャンピオンになることができるだけでも大変な偉業です。


しかもライトヘビー級(79.38kg)という重量級で、と驚いています。来年2015年の1月に50歳になるホプキンスは、IBFとWBAのタイトルを獲ってもさらに物足りないらしく、IBF、WBA、WBCの三団体統一チャンピオンを目指すらしい。現WBCライトヘビー級チャンピオンは、カナダのアドニス・ステベンソン、36歳。今年5月に別の挑戦者を受けて防衛戦をする、とのことです。

その後、年内にホプキンスとのマッチメイクが実現し、もしホプキンスが王座統一を成し遂げることができれば、空前にして絶後の記録になることはまちがいありません。ただ、ステベンソンは「高齢」のホプキンスを倒して「引導を渡したい」と発言し、ライトヘビー級の最強王者を決めたがっているらしい。

ボクシングはウェルター級に強豪がひしめき、群雄割拠で白熱しています。しかし、この階級も何やら盛り上がってきました。どうも我々の肉体年齢は、多種多様なスポーツの世界で選手寿命を延ばしているような気がします。食事やトレーニングが科学的に正確に分析されるようになり、効果を発揮しているんでしょうか。それにしても50歳、というのはどんなジャンルでも一つの壁のようです。果たしてホプキンスが、それを乗り越えることができるか、興味津々です。

社会風刺
49歳ホプキンス、判定でシュメノフ下し最年長統一王者に


「戦略的」なダイエット本
地政学を英国で学んだ
ダイエット企画は、出版界では干天の慈雨になることがあります。定期的に多種多様なダイエットものが出ては消えていく。なんとかダイエット、何だけダイエットなどなど、枚挙に暇がありません。昼間のテレビのワイドショーあたりで宣伝され、それが広まれば、一発ヒットを狙える可能性があります。「自分が太っている」と感じている人は多い。ダイエットの「需要」がそこにあるわけです。当たるダイエット企画は、このブログに書かれているとおり、読者の下心をくすぐる技術に優れているものがなかなか多い。それを「戦略性」と呼ぶかどうか、ちょっとわかりませんが、もしかすると企画案のヒントくらいにはなるかもしれません。

The Religious Origins of Western Strategy
THE
DIPLOMAT

西洋で発達した「キリスト教」が、白人による世界征服や植民地支配、奴隷貿易の手段になっているのは周知の事実です。秀吉や家康は、それに気づいたので禁教にし、国を閉じた。一方、孫子の兵法は、キリスト教的な考えの西洋人には理解しがたいもののようです。この記事では、その対局として悪魔と悪魔と取り引きして楽園を追放される人間を描いたジョン・ミルトンの『失楽園』について書いています。孫子とルシファーを比べるのは無理があるように思いますが、キリスト教的に言えば、現実世界の戦術や戦略の根底には神の軍団と悪魔の戦いがトレースされている、というわけでしょうか。

漢文と中国語はどう違うのか
極東ブログ
大陸のほうの共産中国では、従来の漢字をかなり簡略化した「簡体字」が使われています。学校教育でも使われているため、それ以前の「繁体字」が読めなくなってしまっているらしい。中国でも「簡体字」批判が起きているようですが、政府は当面は「繁体字」に戻すつもりはなさそうです。このブログでは、当然「繁体字」で書かれている中国の古典を「簡体字」で表記したときの文章や構文などの問題や矛盾について考えている。こうした中国語の基礎知識くらいは知っておいていいかもしれません。

世界人口70億人中、12億6000万人が1日1.25ドル以下で生活
IRORIO
この金額を聞いても、驚く人はそういないんじゃないでしょうか。今の日本で、一日150円ほどで生活しろ、と言われれば、それはかなり無理があると思います。しかし、露天でナシゴレン風の炒めメシを、まあ50円で食べることができる国なら充分です。貧困や飢餓、経済格差はまだ人類にとって大きな問題であることは確かですが、隣の部族と抗争を繰り返すばかりで、先進国に利用されたがっているように見える人々がいるのも否定できません。たとえば、インドは人口も多いけれど、国土も広く人口密度としてみると日本より少ない。物価も低いので、相対的な数字上の貧困率も高くなるんでしょう。


アゴラ編集部:石田 雅彦