春の天候には要注意

アゴラ編集部

どうも季節外れの風邪が流行っているようです。関東は昨日今日と雨降り。春の雨は「甘雨(かんう)」というように、芽吹き始めた草木を育てる大切な潤いです。「催花雨(さいかう)」や「育花雨(いくかう)」などもよばれますが、これは桜などの花が咲く時期の前に降る雨のことを指します。


また、「菜種梅雨(なたねづゆ)」というように、長く降り続くこともあります。これは3月から4月にかけて梅雨時のような気圧配置になり、春雨前線が日本列島の南側にとどこおってしまうためで、気温も低く天気もぐずつきがちな気候となります。ときには雨が雪に変わることもあるので、農作物への注意も必要です。

花冷え、という言葉があるように、春は一気に訪れるのではなく、冬から寒暖を繰り返しながら徐々に暖かくなっていきます。「春に三日の晴れなし」といわれるように、天候は不安定で寒暖も一進一退というのが春の天気、というわけです。花冷えのように、春になって一時的に非常に寒くなることがあり、これは「寒の戻り」といいます。例年、寒くなる寒の戻りの特異日としては、4月6日ごろと4月23日ごろになります。急に寒くなることがあるので注意が必要です。

寒の戻りは、春の移動性高気圧が発達したり、日本列島南岸に低気圧があるときに起こりやすいとされています。大陸からの移動性高気圧が乾燥した寒気団となって近づいてくるときが多く、こうした気圧配置で寒の戻りの予報が可能です。移動性の高気圧では放射冷却による冷え込みが強くなり、朝方や夕方に寒さを感じます。また、低気圧が南方海上を東進するときは、冷たい北風が吹いたり時雨が降ったりすることもあります。

寒の戻りや花冷えと同じような言葉に「凍返る(いてかえる)」や「しみ返る」などがあります。立春を過ぎても寒い日を「浅き春」や「余寒」などといい、春風が寒く感じられる表現として春まだ浅いころの時候のあいさつに使われることが多い「春寒料峭(しゅんかんりょうしょう)」という言葉もあります。

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宇宙物理学者のTwitter利用と研究成果発表 1日あたりのTweet数と発表論文数の間には弱い負の相関
カレントアウェアネス・ポータル
こうした研究者に限らず、SNSに時間と労力を使い果たせば、ほかのことができなくなるのは当然です。なにも宇宙物理学者たちだけの話ではない。しかしこの「弱い負の相関」というのは、実際にはあまり影響がない、とも受け取れます。リツイートには、こうした相関がみられなかったらしい。いずれにせよ、SNSなど、ネット上に仕掛けられた装置は、研究者以上に我々の「時間」を食いつぶしているのかもしれません。

ジャパン・オリジナル化するディズニーランド(TDR)
勝手にメディア社会論
本や雑誌を作ったりしていると、東京ディズニーランドの権利意識の高さにときどき辟易させられてしまいます。へたにこの名前を使って商業印刷物を作ったりすると、すぐに怒鳴り込んできたりする。だから、この言葉は使わないことにする編集部も多い。また「ネズミーランド」などと、暗喩のような造語を使ったりします。若い女性の間で、高校時代の制服を持ち寄ってディズニーランドで遊ぶことが流行っているように、もうすっかり「日常」の中に取り込まれてしまったテーマパークでもある。このブログでは、日本で変質させられてしまったディズニーランド現象について考えています。

究極の温暖化対策か自然破壊か…月をもっと明るくして電灯をなくすプロジェクト
GIZMODO 日本版
光の単位というのはなかなか理解が難しいものです。LED照明を買いに行くと、ルーメンとかカンデラとか単位がある。空気が澄んだ夜の満月の明るさ(照度)は、0.2ルクス、とのことです。1ルクスは、1平方メートルの面が1ルーメンの光束で照らされるときの照度、ということなので、けっこう暗いですね。星の明るさについては「ポグソンの方程式」とか、難しい計算式がある。それによれば、月は「-12.6等星」らしい。この「-」は1等星より2.5倍明るいものが「0等星」で、さらにそれより2.5倍の明るさを持つ天体を「-1等星」と呼ぶようです。つまり、満月は1等星の約15万倍明るい。この記事では、その月をもっと明るくして地球を照らそう、というプロジェクトについて紹介しています。

Meaningful Activities Protect the Brain From Depression
The Atlantic
若者の脳の話です。ボランティアなどの利他的行動が、どう影響するか、ということをMRIを使って調べたらしい。確かにそうした利他的行動で幸福感を感じる傾向があるものの、よりリスキーで利己的な行動にすぐ移り気になる、ということもわかったそうです。また、若い脳はこうした快感を得る「報酬」に敏感に反応するようです。ようするに、ボランティアという利他的行動もギャンブルのような利己的な行動も同じ「報酬」というわけで、特に利他的行動のほうがより強く快感を感じるわけでもなさそうです。


アゴラ編集部:石田 雅彦