いわゆる「STAP細胞」やら韓国フェリー海難事故やらが続き、あまり大きく報道されていませんが、米国で2013年の秋ごろから流行している「豚流行性下痢(PED)」がなかなか収束しないようです。今年4月までに全米30州の養豚場で「PED」の陽性反応が出ているらしい。この病気により、米国のブタ400万頭以上が死んだ、と言われています。
米国にとどまらず、「PED」は2013年10月に沖縄県でも発生が確認され、11月には茨城で、さらに今年に入って日本国内でも広い地域で感染しています。日本政府は、オバマ米大統領来日直前、4月21日に「PED」の広がりに懸念を示し、発生の抑止と拡大の防止に万全を期す、と発表。火消しに躍起です。
「PED」はヒトには感染しませんが、特に体力のない子豚の致死率が高い病気のようです。米国産ブタ肉は最も輸入量が多く、国内産のブタ肉に感染が広がって深刻化すれば、ブタ肉の高騰につながりかねません。ブタ肉の需要は、ハムやソーセージなど多岐に亘るため、その影響は低くないでしょう。
米国での感染は、輸送用トラックが汚染され、それによって急速に広がった、と言われています。日本の場合、お役所の縦割り行政がかなり緩和されてきたとはいえ、酪農関係は農水省、食肉検査場は厚労省の管轄であり、輸送用トラックが汚染を広げているとすれば、相互の連携による検疫が必須。農水省は、飼育の衛生管理の徹底を呼びかけています。
農林水産省
豚流行性下痢への対応について
平成生まれ若者ゆとり世代はオトナの「本音と建前」を見抜いた方が良い
グダちゃん日報
別に平成生まれの人間に「本音と建て前」がないとも思えませんが、いわゆる「ブサヨ」世代のオトナたちのウラオモテをよく読まなければならない、と書いているブログです。オトナって汚い、なんて言っていても始まらない。世の中は理不尽なものです。努力すれば報われる、というのは幻想だ。資産も学力も縁故も看板もない人間は、永遠に底辺から這い上がれません。すでに万人が豊かに幸福になれるユートピアのないことなどわかっていた。じゃどうするか、と言えば、何も考えず刹那的に時間を潰し、お墓に入るまでダラダラと搾取されつつ現実から逃避しながら生きていくしかありません。オトナのずるさや「建て前」がわかってしまうと幻滅が待っています。とっくにそうやってる人間も多いので釈迦に説法でしょうか。みなさんアタマいいですね。
The Happiest Companies In America
BUSINESS INSIDER
米国「PayScale」が、社員が働いて幸福だと感じる企業のランキングを発表したようです。一位は「Marathon Petroleum」というオハイオ州の石油会社。なぜか上位にエネルギー関係の企業が並んでいます。仕事の満足度が高く、ストレスを感じにくく、時間調整の自由度が高く、給与が多い、という基準。GoogleやYahoo!などのIT系企業はランキングを落としているらしい。バブルなシェールガス景気が景況してるんでしょうか。
デーブ・スペクター、視聴者の抗議に弱い日本のテレビ局に苦言
シネマトゥデイ
この人も立ち位置がイマイチよくわかりませんが、セルフレギュレーション、自粛というのは日本のマスメディアの十八番です。ただ「視聴者からの抗議」にも多種多様なものがある。ネット上で炎上し、盛り上がった一部のネット民が電凸してきても過敏に反応したりします。また、深謀遠慮で状況を忖度し、こないだWOWOWが映画『タイタニック』の放映を差し替えたり、テレビ東京がアニメ『ポケモン』の放送を延期したりすることもある。これらは韓国のフェリー海難事故に配慮したものです。さらに言えば、日本テレビ系のドラマ『明日、ママがいない』は各方面から内容が批難され、スポンサーがCM提供を取りやめる中でも放送が継続されていましたし、まあいちがいには言えません。
改正貸金業法で定められた上限金利が、今後、引き上げられる可能性アリ!金利規制緩和の背景とその問題点をまとめてみました。
クレジットカードの読みもの
融通無碍、とはこのことです。これについては議論は終わっていたはずでしょう。すでに大手貸金業のほとんどは、都市銀行の傘下に入っている。銀行業界からの政治的な圧力があった、と勘ぐられても仕方ないでしょう。いわゆるセーフティネットが整備されないままでは、以前と同じように多重債務者と自殺者が増えるような状態を再来させることになりかねません。一方、本業である銀行のほうも、デート商法での違法不動産売買に関与していたり、キナ臭いウワサが消えません。日本国民の資産からは、まだまだ搾り取れると踏んでるんでしょうか。
アゴラ編集部:石田 雅彦